唯一無二の魅力。“X100V”レビュー


X100Fを売り払ってから1年。長期旅のためにGR3へと乗り換えた私だったがどうにも私には合わず、旅から帰ってきてからすぐに売り払ってしまった

X100Fとずっと写真生活を送ってきただけにずっとこのカメラが恋しかった。あまりに気になりすぎて丸の内の富士フィルムスクエアに何度も足を運んでいたほどだった。しかし信販会社にダルマにされ、中々X100Vを自分のものとすることができなかったが発売から少し経ち、ようやくこの手に収まる運びとなった

今更なレビューかもしれないが元X100Fユーザーからの目線でこのX100Vを紐解いていくことにする

X100Fと私の1年2ヶ月

X100V

まずは外観から。写真では伝わらないかもしれないが軍艦部の材質が変わり、マグネシウム合金からアルミニウムに。それに加えブラスト処理で今までのようなザラザラした表面ではなくヌメりとした高級感溢れる仕上がりになっている。表面の凹凸もなくなりレトロから高級感あふれるモダンなデザインへと成長を遂げた。正直今までのでも満足していたのだが今回のこの仕上がりは最高で、ずっと触っていたくなるほど

軍艦部の質感が変わった以外で言えばISOダイアルがX-Pro3と同じ仕様になり、今までは持ち上げながらでしかISOを変えられなかったがX100Vでは持ち上げればロックされ簡単に変更できるようになった

レンズは今までのものから一新され更なる解像度を得た。ここがFと一番異なるところで開放で緩い描写が好きならF、解放からキッチリが良いならVという風な住みわけができる。個人的にはV一択ではあるが…。あとはAF性能も向上しており、低輝度限界-5EVの位相差AFのおかげで今までより使いやすくなった

裏面はバッテリー開け口以外は大きな違いはない。今回から純正フィルターを装着すれば防滴防塵となる。非純正だと不明なところもあるので注意したい。あとはUSB Type-CになりPDにも対応なので急速充電も大丈夫

背面だがDパッドがなくなって一見スッキリしたが実際のところ操作性悪化が正直なところ。空いたところに何もないのであれ小さくてもいいから何か欲しいところだ

そしてようやく待望のチルト液晶が搭載。もうこれでストリープスナップ機としては完成に近づいた。それに加えてタッチパネルも対応したのだがEVFを覗くときに鼻が当たって誤作動を起こすのでオフにしましたとさ

重量はバッテリー込みで476g。コンパクトとはとても言えないレベルだがこの完成度なら苦ではない

アクセサリー類

MH-RE49mm

フードは私がX100Fから使っていたPentaxのフジツボフードをそのまま使用。アダプターリングには八仙堂の継手リング、中のフィルターにはMARUMI 30.5mmを逆さに装着している。詳しくは過去記事を参照していただきたい

X100Fの最終ドレスアップ。フジツボフード「MH-RE49」を装着

Barton1972 Whip ピッチブラック

ストラップとして購入したのはBarton1972のWhip。カラーはあまりテカテカしていないピッチブラックにした
丸リングの大きさ的に本当に取り付けギリギリでストラップ自体もボディサイズからすると少し大きめだがカッコよさ優先で選択したが正解だったと思う

SQUAREHOOD

シャッターボタンにはSQUAREHOODを選択。カラーはブラス。今まで使っていたようなシャッターボタンと違い、固めの装着感で取れにくい。ボタンはすぐに無くしてしまうからと購入を躊躇っている方にもおススメ

設定

私が設定したのはこのような感じ。ちなみに明瞭度の項目を0以外にすると写真を保存する際に1秒ほど保存ラグが発生するようになるので実質的に明瞭度項目は死んだ。富士はこういうところ甘いですね

あとは相変わらずテレコンの仕様が使いにくく、わざわざRAWからJPEGに変える設定をFn1に設定しないといけないのがダルイ。RAWのままテレコンでどうにかしてくれるようにしてほしい
ver2.0にてアップデートされ、テレコン時にもRAWで保存することが可能になりました。他にも様々な機能追加があるのでアップデート推奨です

FUJIFILM X100V
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NDフィルターも2段から4段へと成長を遂げたがISO10とかそういう機能を実装してくれたら歓喜してた。シグマのようにはいかんようです

作例

一応ですが撮影してきたのでご参考程度にどうぞ。フィルムシミュレーションは全てプロビア

まずはストリート的撮り方。起動時間が早くないので撮り損ねることもまぁある。スナップ機としては少し残念な所ではある

23mmからの一枚。違和感なく認識できる歪みだとは思う

F2近接からの描写は正直好み。一気に写真に引き込まれる解像感とボケを堪能できるのでX100Fから乗り換えてよかったとこの時特に感じた

ただX100VはFと変わらずピント精度はあまり高くないように感じる。特にF2近接だとAFはあまり信用できないのでMFでの撮影をおススメする

明暗差がある場面でもDR400やハイライトなどの項目を弄れば見やすく写真に昇華できる

こちらが23mmの写真。ここからクロップしてみよう

こちらが50mm(換算75mm)にクロップ撮影したもの。デジタルズームみたいなものなので勿論解像度は悪くなり、ディテールが損なわれるがじっと見なければわからない程度だとは思う。大きく印刷するのには間違いなく不向きだ

こちらも換算75mmクロップ。被写体がわかりやすいものほどクロップは気にならなくなるだろう

自然豊かな場所へ移り、明暗差も強くなり写真的には苦しくなるがここまでできれば上出来

解放近接の解像感を見るとつい使ってしまいたくなる

F2は近接じゃなくてもその存在感を浮きだたせてくれる。距離さえしっかりとればボケボケという風にはならずに被写体の輪郭を際立たせる写真へと変化させてくれる。これぐらいが丁度良い

まとめ

色々書いてきたが良いところと微妙な点についてまとめよう

【良いところ】
・レンズ更新やチルト液晶などの性能、機能の一新
・デザイン周りの質感向上
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【微妙な所】
・進化しないクロップの仕様
・Dパッド削除に伴う操作性の悪化
・相変わらずのレンズシャッター音

写真の削除がやりにくくなったり相変わらず舌打ちにしか聞こえないシャッター音3種といい小さな不満点はまだある

特にデザイン関連なんかで言えばDパッドなくしてスッキリするより、あまり使われないフラッシュとかを無くした方がすっきりするのでは?とも思うのでそこは将来に期待しよう

さいごに

やっぱりメインも張れるサブカメラといえばこのX100Vの他になし。流動的な撮影を好む私にとってこのサイズと機能、そして性能は他のカメラには感じない唯一無二の魅力に感じる

正直のところ細かい部分を除けばX100Fと大きく差はないだろう。それでも私はFより断然Vだ。まだこのカメラの魅力の一端に触れただけなのだろう。まだ使っていて感じた魅力があればその都度書いていくつもりだ

使ってこそのカメラだと思うから

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