より良い写真のために。“Xiaomi 14 Ultra” レビュー


スマホってなんでしょうか。カメラってなんでしょうか。

両者の関係は非常に近いものになっていてカメラマンの私にとってもカメラよりもスマートフォンの方が身近な存在となっています。それは誰にとっても同じでいつでも近くにいていついかなる時にも撮影できるのだからそれに搭載されているカメラは良ければ良いほどいいのです

そんな高性能化が叫ばれているスマホ界隈の中で最近発売されたのがXiaomi 14 Ultraという今回紹介していくカメラ、いやスマートフォンです。すでに多くのメディアでその性能については語られていますので私はカメラマンとしての立場で写真を中心にこのスマートフォンについて書いていくことにしましょう

SPEC

Xiaomi 14 Ultraのスペックで気になる点を切り出しました。良かった点、悪かった点は後述します

プロセッサー Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform
ストレージとRAM 16GB + 512GB
寸法 高さ: 161.4mm 幅: 75.3mm 厚さ: 9.20mm 重量: 219.8g
ディスプレイ WQHD+ 6.73インチ AMOLED 3200 x 1440、522ppi 最大240Hz
カメラ ・ライカメインカメラ(LYT-900)(23mm)
50MP , F1.63~4.0無段階可変絞り
1インチセンサーレンズ・ライカ望遠カメラ(IMX858)(75mm)
50MP , F1.8 , 3.2倍・ライカペリスコープカメラ(IMX858)(120mm)
50MP , F2.5 , 5倍 , 最大120倍・ライカ超広角カメラ(IMX858)(12mm)
50MP , F1.8 , 122°FOV・フロントカメラ
32MP , F2.0, 90°FOVキャプチャ画像形式:DNG、HEIF、JPEGUltraRAW:16ビット
バッテリーと充電 5000mAh, 90W
セキュリティ 画面内指紋センサー , AI顔認証ロック解除
NFC あり
※ おサイフケータイ及びFelicaが対応できません。
動画撮影 MP4|MKV|WEBM|3GP
ネットワークと接続 デュアルSIM(nano SIM + nano SIM)
ネットワーク帯域:4G:LTE FDD:1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/66
4G:LTE TDD: 38/40/41/42/48
5G:n1/2/3/5/7/8/20/28/38/40/41/48/66/77/78/79*B66/N66ワイヤレスネットワーク
Wi-Fi 7/Wi-Fi 6E/Wi-Fi 6
802.11 a/b/g/n/ac/ax/be*Wi-Fi 7/Wi-Fi 6E/
Bluetooth 5.4、デュアルBluetoothSBC/AAC/AptX/AptX HD/AptX Adaptive/LDAC/LHDC 5.0に対応
オペレーティングシステム Xiaomi HyperOS

Xiaomi 14 Ultra

これが今使っている私のXiaomi 14 Ultraになります。ケースは別に購入したものですが見た目が一番好みに合っているのでこの構成でしばらく使っています

ケースなしの抜身の状態がこちら。ケースがなくても使えるくらいにはカッコいい見た目をしています。カメラがごついのでまず初見の人には何そのスマホ!?みたいな反応されるのはいつものことです

ギリ持てるかなくらいのサイズ感なのでこれ以上大きくなるとしんどい感じ。多分これぐらいのサイズが好きな人が多そうですがこのサイズも嫌であれば今じゃ折り畳みという選択肢もあるので選びどころ

純正のカバーとフォトグラファーキット。純正のカバーであればキットをつけても固定されるので安心して使うことができます。構造さえ同じであればサードパーティのカバーでも固定できるはずですが私は今のところ固定できるケースを知りません

装着するとこんな感じ。単純にかっこいいのと操作性(カメラに限る)が飛躍的に向上するので写真を撮りたいのであれば間違いなく装着した方がいいです。僕も最初はつけていましたが今はつけたりつけなかったり日によります

Good / Weak

Good

ライカ監修レンズ、1インチセンサー搭載

これまでにも大型センサーを搭載しているスマホはありましたがそれに加えてライカ監修のレンズを4つ搭載しているものは中々ありません。1インチというセンサーサイズは本来であればコンデジに搭載されることが多いものなのでスマートフォンなのにコンデジのように使うことができる、というのがコンデジよりも写真というものが身近になっています

その圧倒的な写りの良さは今までのスマートフォンから一線を画すものがあり、スマホの写真というものの認識を変えてくれるかもしれません


フォトグラファーキット

Xiaomiが写真体験をどのように捉えているかがこのフォトグラファーキットに現れています。どうしてもスマホの撮影はボタンなどの少なさから取り回しが悪いことがありましたがキットを装着することによりコンデジと同じレベル、いやそれ以上のレベルまで使いやすさを向上させています

重量増加や嵩張りなど少しのマイナス点はあるものの他のカメラにはない魅力の一つとして差別化ができており、このスマホを選ぶ理由の一つになることでしょう


質感の上質さ

カメラ以外にも本体そのものの上質さがあり、本体背面の革張りはかなり気に入っています。カバーをつけなくていいぐらいの格好良さではあるのですがフォトグラファーキットを固定するためにはつけなきゃいけないのでそこは我慢かなと。カバーなどが少ないからこそ本体の上質さが問われるところになります


スマホだけでも高スペック

カメラの性能がメインで紹介されていますが高額なスマホということもあり普通にスマホ自体が高スペックです。リフレッシュレートも高くてサクサクですし超高性能が要求されるゲームじゃなければ大体不満なくプレイできるかと思います。多少バッテリーが足らない気はしますが駆動時間の長さが欲しい時はパフォーマンスを下げて使用することをお勧めします


Weak

スマホはスマホ

撮った写真としては満足感も高くコンデジのように撮影はできるのですが、やっぱり私の中では普通のカメラを撮っているような感覚にはならずどうにもテンションが高まらない気持ちがあります。ファインダーがないカメラで撮影している感覚のその下のような感じがあり撮影にはそのカメラで撮っている、という気持ちの高まりも大切だと思うので愛着がわきにくいのは確かかと思います


バグもあるOS

私だけかわかりませんが使っていて挙動がおかしくなったりなどが見受けられます。とはいえそこまで多いわけでもないので不満はないですがアプリやゲームを多用する人にはイラつく場面もあるかもしれません


デザインと特殊性

これも小さな問題ではあるのですがこのスマホはディスプレイが完全な平面ではなくディスプレイの端側はわずかに湾曲しており、通常の画面フィルムを使えないなどの問題が生じます。元々購入した時点でフィルムが貼られた状態なのですが使っていくにつれてフィルムも剥がれたり汚れたりしてきますので張替の際は厄介かもしれません


20万円という値段

高スペックなのですがそれに伴いやはり高額になります。スマホとしては最高峰レベルの値段である20万円という金額は高いというべきか所得の上がらない日本が悪いというべきか難しいところですが手を出しにくい金額であるのは確かです。写真にこだわりたい、コンデジは持ちたくない、そんな主義の方におすすめです


Example

作例としていくつか掲載します。全てこのカメラで撮影してモバイルLightroomで編集したものなので全てスマホ内で完結したものにはなりますが現像も入っているので参考程度にご確認ください

パノラマモードも完備。そんなに使う場面はありませんがより広く撮影することも可能です

なんと言ってもより近くによることができるマクロモードが優秀。このカメラは遠景よりも圧倒的に近接での描写力が光ります

色での評価も高いですが個人的には黄‐緑間での色味はそこまで好きじゃないかなというのは正直な所。光が良くない中での弱さも高いカメラとは違うところかなとも感じます

スマホは、カメラ。

1インチセンサーのスマートフォンという時代が幕をあけました。今後はより大きいセンサーを積んでいく時代に突入していくとは思いますので近いうちにマイクロフォーサーズ搭載のスマホも出るかもしれません

とはいえこのサイズのスマホであれば1インチもあれば充分かなといったところでコンデジよりもより身近でより気軽でより綺麗な写真を撮ることができるのが現代の人にも合うスマートフォンなのかなと思います。カメラを持たない人にとってはメインカメラ、高いカメラを持っている人にはサブカメラとして使っていけるのは多様性に富んでいて面白みがあります

高いカメラの行く末が気になるほど高性能なスマホ、こいつで良い写真撮っていきましょう

 

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