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ネオヴェネツィアなんてものはないけれども|Euro6300Miles


ずっと昔から好んでいる漫画がある。高校生のころも読んでいた。大学生の頃も電車に揺られながらこの景色が突然あの場所へ変わらないかとも思っていた。社会人になっても辛くなったら読んでいた。そして今も次の街へ向かう電車の中で読んでいる

私の中の聖書とも言える漫画の名前は「ARIA」。2300年代という遙か未来の火星にある地球のヴェネツィアを移築して作られたネオヴェネツィアを舞台に一流のゴンドラ漕ぎを目指す水無灯里という一人の女の子の物語なのだがその舞台のモデルにもなったヴェネツィアに憧れて訪れるファンの方は多いだろう

例に漏れず私も3年以上前にヴェネツィアに訪れていた。だから私はヴェネツィアが初めてではないしネオヴェネツィアなんてものはないことも知っている

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水の都で

かつてない猛暑のイタリア。以前訪れたような日陰の涼しさすら吹き飛ばすほどムシムシしていた。特に夕暮れにかけては日本にいるような感覚に襲われたほどだった。たとえ短い間でも歩く、そのためにARIAを何度も見返してきたのだから

よくARIAを見てきたのに女性のウンディーネがいないという方がいるがそれはARIAでも説明されている通りネオヴェネツィアの観光のモニュメント的存在であるからこそ特別に女性なのだ。そこはしっかり舞台はあくしておかなければならない

相も変わらず美しいヴェネツィア。違いがあるのだとしたらヴェネツィアではなく私の方か。あの時は3人だったが今は私1人

ARIAという世界は優しい世界だけが存在するのではない。あの世界にも陰口や妬みがあるしそれもしっかりと描写されている。それでも主人公を中心とする世界が美しく、ネオヴェネツィアが黄金のように輝いて見えるのはそれこそ主人公の灯里が明るくひたむきに生きているからこそなのだろう。そして灯里の先輩であるアリシアは言う、「今楽しいと思えることは、今が一番楽しめるのよ。だからいずれは変わっていく今を、この素敵な時間を大切に、ね」と。

つまりは「面白きこともなき世を面白く。住みなすものは心なりけり」。漫画も現実も同じなのだろう