フィルムをデータするために。EPSON GT-X980を導入しました


フィルムをやっているのでデータ化はどうしようかってよく考えていました。お店に頼む、自分でデータ化する。おそらくこの二つしかないですが自分でデータ化するって方はデジカメで撮影するデジタルデュープという方法とスキャナーでスキャンするっていう二種類があります

私も最初はデジタルデュープを選択して取り組んでみたんですが大失敗。そして何よりめんどくさかったので思い切ってフィルムスキャナーを導入することにしました

そう、インク界の嫌われ者であるEPSONのフィルムスキャナーGT-X980です

EPSON GT-X980

発売も古い、大きい、少し高いとどうにも手が出しにくいGT-X980ですが私はブローニーフィルムを主に使うのでデュープや他のスキャナーは選択肢として難しかったので思い切って導入してみることにしました

とりあえずの感想としてはでかい。見た目は悪くないけどでかい。それだけである

勿論フィルムスキャンだけではなく普通の資料などもスキャンが可能です。まぁこれで資料する人はあんまいないでしょう

んで、よく問題として挙げられるのが肝心のフィルムホルダー。簡単にダメな点を書くと埃がめちゃくちゃ入るということ。あと挟み込むっていう構造も使いにくい感じはする

沢山の埃があるとスキャンした後に糸だらけみたいな写真になってしまいます。機能である程度は消せるのですが面倒くさい。とするならばやることは一つ

ということでフィルムホルダーを自作してみようという流れになりました。参考&データ提供をanalogue life様より頂戴し作成してみることに。

作成したのは135フィルムホルダーと120フィルムホルダーの二つ。材料は世界堂で購入して取り組んだわけなんだけど私は世界でも有数の不器用なので出来栄えは酷いことになった。が、実際これでも使用できたので提供していただいたデータの優秀さが窺い知れる

120フィルムホルダーだけver2となっており、フィルムのコマ間に仕切りができる構造に変更されている。多分これは980のプレビュー表示のためとフィルムの反り防止のための仕組みなんだろうなと使っていて感じた。私のような不器用な人は逆に使いやすいように無くしてもいいかもしれない

 

右の写真がプロフェッショナルモードの画面

弄れることは多いがそんなに設定する必要はない。解像度は1万を超えて設定することも可能ですが中判は9600dpiが上限となっています

私が設定するのは粒状低減とDIGITAL ICE Technologyの二つ。前者はフィルム感を少なくしてくれ後者は埃や傷などを補完してくれる高性能で便利な機能。デメリットとしては読み込み時間が何倍も長くなるので私みたいな暇人以外には使いにくいかもしれない

設定を確認したらプレビューを押して写真を確認後、スキャンするだけ。全選択も忘れないように

DIGITAL ICE Technologyの効果は以下の通り。写真ではわかりにくいかもしれないですがシャドー部にのっている埃など、わかりやすいものも全て消えています。時間はかかるけれど本当にこの機能は便利なので私は多用しています。たとえ埃が乗ってないとしても念の為オンにして利用している。一回データ化してしまえば今後も使えるから時間はトレードオフで

以下はGT-X980でスキャンした写真たち。フィルムスキャナーでは満足せずデジカメでデュープする人も多い昨今ではあるが個人的には普通に満足な出来。一つあるとすれば色味が非常にスタンダードということでしょうか

デュープした場合はNegative Lab Proなどを使えばもっと海外のようなニュートラルな色味にすることもできるのでそちらの方が選択肢的には広いかもしれない

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フィルムを豊かに

フィルムをデータ化する方法は多々ありますが個人的にはGT-X980を買ってよかったと思っています。発売年代は古いし大きいし少し高いし…客観的に考えるとマイナスな点も多く出てくるけれどブローニーフィルムを主に使うことを考えればこのスキャナー1択。逆に135フィルムだけ使う人はオススメしない

この時代にフィルムをやっているのはこだわりが強いマゾしかやらないだろうからデジタルデュープでいいのかもしれないですが利便性を求めるならこのスキャナーにしておきましょう

お金を使って写真生活を豊かに

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