フランス国内での屈指の人気を誇る観光地があるらしい。なにやら城塞都市らしい。行くしかないだろう
ボルドーから列車に乗ってやってきたのはカルカッソンヌという観光地。フランスのナンバーワン観光地はモンサンミシェルなのだがフランス国民サイドから見るとカルカッソンヌが国内旅行のナンバーワンだそうだ(噂)
城塞都市は散々見てきたといってもやっぱり好きだから見過ごすわけにはいかない。いざ城攻めだ
城塞都市へ
実家という名の城塞で堅守していた私はようやく城を出てこのカルカッソンヌという地で突き進んでいくことになった
駅を出て現れたのがこの傘の大群。こういう催しはスペインでしかやらないものかと思っていたのだがやるんですねフランスも
見えてきたはカルカッソンヌの城壁。他国とは違い言葉ではうまく言えないが実にフランスらしい城だなと遠くから感じる
実は城壁周辺を探索していた時に一人の男性に声をかけられ良い景色が見られるところがあるから行かないかと誘われたのだ。本来なら尻尾を振ってホイホイついていくところだが今回は躊躇った。なぜなら…その男性は何故か股間をモジモジしているのだ。私は恐怖しつつも少し距離をとってついて行った
そこで見たのがこの素晴らしい風景だった。眺めているとその男性はもう限界だと切り出した。それはなんと…単に小便がしたかっただけらしく私達は絶景を見ながら並んで虹を描いた。彼の名前はアリさん。トルコ出身の車の整備士だ
中に入るといやはや中世。世界遺産は伊達ではなく、教会もあったりとなんとなく大坂本願寺を思わせる
城の上から見る風景はとても美しい。元々は川に囲まれた立地なのだろう
君たち打首になってどうしたんだい
美しいですね、このお城。城塞としてのかっこよさと建築物としての可愛さが両立しているような実にテーマパーク的な良さがある。というのはさておき、実は下の写真の左にある扉が空いていたので中に入ってみたのだ
そしたら素晴らしく開けていて、更に美しい風景を撮れたのだが少しいた後、さて出ようと思ったら扉が開かない。どうやら業者が一時的に入っただけですでに施錠して出ていってしまったようだ。私ともう一人入り込んだスペイン人の男性とどうやって出ようかと顔を見合わせる。そして各々かなり危険な高さからあーだこーだしてなんとかして脱出した後、数時間後に無事に脱出した彼とバッタリであった。無言だけどお互い笑顔で自然とハイタッチした
近くにホテルを取ったのでいつまでも眺めていられるのだ。こんなに贅沢なことはない
建国日の後ということもありここでも催し物が賑わっている。この歓声の中にいられるのは長い一人旅をしている心に染み入る。今度はジャズなど聴いてみたい
流石の人気を誇る観光地カルカッソンヌ。世界遺産の名に恥じない素晴らしい城塞都市だった。意外と長かったフランスもこれにて終了。本当なら行きたい場所はもっとあるのだがフランスは大きいので仕方がない。また来れるさと思いつつ気持ちはスペインへと向かっていた