X100Fを写真生活のパートナーとして私の元へ迎えてから1年2ヶ月が過ぎた
Nikonから富士フィルムに移ってからというものメイン機はずっと富士なのだがサブカメラはかなり迷走していた
オリンパスのカメラ使ったりX20使ったりと本当の満足を得られていなかったのだろうと今にして感じる
紆余曲折を経て終着点となったのが高性能コンパクトデジタルカメラであるX100Fだった
最初はモノとして魅入られた
正直な話、私は最初描写力よりもその姿形に魅入られて購入した
過去からタイムスリップしてきたかのようなレトロボディに煌めくブラックペイント。それだけで購入条件としては十分だった
しかし結局、「モノ」としての魅力があっても実が伴わなくては愛着が薄れるのは必然
今でこそありえないが当時はフレアなどの光の捉え方に不満があり、売ろうかなとも考えていた
原因が自分の腕の悪さに起因するものなのが滑稽な話ではあるが
そこで考え出されるのがどう光を対策してどう撮影するかということであった
光のために適したアクセサリーを揃え、光の向きや強さや印象を意識した撮影にすることで大きく改善することができた
元はと言えば常にカメラを持つことにより撮影する機会を増やしたいという考えで迎えただけあり、ストリートやスナップ系の写真が多くなって私の好きな「生活感」のようなものが写真から感じられるようになってきた。
まさにX100Fは生活に寄り添うカメラだった
小さな身体の描写力
どこからそんな力が出てくるのかと不思議になるほどのX100Fの描写力。
RAWでいじらなくてもモニターですらわかるというのは中々ないと思う
X-T2などの上位機種と同じセンサーだから差ができるのは少しおかしな話だが場面によってはX100Fのほうが艶のある写真が撮れる場合もある
センサー以上に一体型のレンズが非常に優秀であるのが挙げられる。
初代X100から代々変わらずに続いてきたレンズがセンサーの高性能化でようやく花が開いたと多くの人が語るのも理解できる
開放では柔らか、f2.8からキッチリし始めf8で隅々までキレキレになるというオールドレンズさながらの変わりようも楽しい
大きすぎても億劫になるし小さすぎても撮影する気になれないという人には救世主のようなカメラであると思う
撮影する側も大きめのカメラを使うと無意識の内に動きが固くなるような気がしてならない。
その点、程よい大きさはリラックスした気持ちで面白い写真が生まれやすいのかなと個人的に感じる
寄って、離れて、クロップして。
X100Fは単焦点であり換算35mmで本当に使いやすい。しかしその分、優柔不断でもあり足で稼げる距離にも限りがある。
そんなときのためX100Fにはクロップ機能があり、換算50mmや75mmにすることができる。
無理に画像を切り抜いているようなものだから品質には期待できないななんて最初は考えていたがこれが実際すごい
上の写真は全てクロップしたもの
見比べるとわかるぐらいでそんな簡単には判別ができない。少なくとも私には
でもクロップだとJPEG限定になるので私は足を使うようにしている
近寄れるものには寄って、大きなものは離れて、切り取りたいならクロップして。
煩わしさは何もありません、限りなく自由です
星だって撮れる
コンデジじゃ夜景や綺麗な星空は撮れない?真偽は知りませんがX100Fなら撮れますよ
確かに広角が全然足りないのは事実ですがそこは腕の見せ所です
ボディも小さいですし固定は楽々。レンズはf2スタートなので十二分に明るい
身軽な装備にしたいけど星空があるからという人にはX100Fという道もありますよ
楽しく撮影ができる。それが全て
なんだかんだうだうだ言っても結局は自分が楽しんで撮影できるかが全て。
そして良い機材を使うかより良い写真を撮れるかが大切
旅を楽しみたい私にとってX100Fというカメラは最高に楽しませてもらいました
EVFだけではなく光学ファインダーがあることや内蔵NDフィルターなどの便利な機能、多種多彩なフィルムシュミレーションなど飽きさせない魅力があります
何かしらの不満があって撮影が楽しめないなんて本末転倒であると私は思います
末永く写真と生活を共にしたいのならX100Fがいます
X100Fとの1年2ヶ月
私とX100F、今までの記録
中途半端なカメラよりX100Fを
小さくて、よく撮れて、かっこよくて。
万人におすすめできる後悔しないカメラだと私は思っています
ただし、頻繁に持ち歩く人じゃないと持て余してしまうかもしれません
このカメラは使ってこそ輝きます。ぜひ持ち歩いてあげてください
もし決めきれずに程々なカメラを買おうと思っている方がいればX100Fも検討してみてください
そのほうが幸せになれるかもしれません