さよなら富士フイルム、さよならXマウント


Xマウントとはもう確か4年ぐらいの付き合いだ。Nikonから乗り換えて、そのおかげで私はここまでたどり着くことが出来たし私の写真史は富士フィルムとの歴史と言っても過言ではない

でも私はまたNikonへ行きます。さよならなんだ

でもこれは悲劇ではなく人生の分岐点のただの一つ何だと私は思っている。なぜまたNikonへ行くのかやこれまで使っていたレンズの集大成として色々まとめていけたらと思う

経緯と諸々

まずはじめになぜ私がXマウントを離れるのか

実際にはX100Vは持っているので富士フィルムから離れるわけではないのだがXマウントからは離れることになる。その理由は単に写真性の違いといったところだ(バンドマン風)

当初はボディとのベストバランスを目指してきた富士フィルムではあるが今やフロントヘビーのどでかいレンズか、豆のような超小型レンズという中間が殆どない状態。そのせいかわからないが私が持っているのは殆ど昔のレンズだし欲しくなるのも言わずもがな昔のレンズだ

現代的な映りが嫌いというわけでは全くないのだがとにかく最近の富士フィルムのレンズはつまらない。フルサイズに負けないためのレンズだとは理解しているがフルサイズでも最近は小型化の一途を辿っているしもはやAPS-Cのほうがでかい事態にもなり得る

なら、もういいじゃないか。サブカメラはX100Vが私の中で定着したしメインカメラくらいはもっと上を目指すべきだ。

それ以上に私を悩ませたのは私が愛したはずの富士フィルムの色だった。フジの色は非常に世間で良いと言われているし私も良いと思っていたが少しニュートラルというかサラッとした色味・描写を感じなかった。自分で現像している私でも例外ではなく、さらっとした色味・さらなる高解像度と立体感を求めて好みの描写であったNikonに白羽の矢が立った

写真の腕が中々上がらなくなった私。そのブレイクスルーを機材交換に求めるのは情けないところだが何か変わるのではないかと期待している。それが今回の全てだ

XF18-55mm

私のフジライフはX-T1と共にXF18-55mmから始まった。キットレンズながら高い描写力とコンパクトさを誇るこのレンズは高いズームレンズと比べても遜色がないので一度は売っても戻ってくる人も多い

私が手放した理由としてはテレ側の描写に納得できなかったからだった。実際に他の単焦点を使っていくとズームレンズの描写に不満が出がちだ。それでも機会損失を考えればズームレンズは心強い。一本持っておきたいのであればこのXF18-55mmはオススメだ

XF16-80mm

昨年発売されたのが18-80mm。強力な手ブレ補正もあり、焦点距離も使いやすく非常に便利なレンズだ。描写も優れているがこのレンズ特有の症状なのかピントがはずれたりずれたりすることがあるのできちっとハマらないと微妙に感じてしまう(最新バージョン時でも)

個人的にはベストズームレンズではあるが価格はそこそこして気軽に手は出せない。それでも本格的にズームレンズを使いたい人にはこのレンズが一番ベストバランスだ

XF16-55mm

富士フィルムにおいて上位レンズに位置づけられる赤バッヂレンズがこのXF16-55mmだ。確かな光学性能とF2.8という明るさを持ったで手ブレ補正はないので玄人向けみたいな印象がある

他のズームレンズとよく比べられるが多少の柔らかさ(雰囲気)とF2.8という明るさが譲れないのであればこのレンズを選ぶと良い。最新のレンズよりも少し古いレンズが好みな人はこのレンズを好むだろう。重さと大きさについては我慢だ

XF10-24mm

私がずっと文句を言いながらも付き合ってきたのがこの広角ズームレンズXF10-24mmだ。今ではXF8-16mmがあるが値段と大きさを考えると今でも有力候補ではある。

その一方で私はこのレンズの描写があまり気に入らず、便利ではあるもののそこまで気に入ってはいなかった。XF10-24mm MK2が出るかもとの噂もあるし広角は本当にこのレンズでいいのか少し考える必要があるだろう

XC50-230mm

個人的に最強だと思っているのが望遠ズームレンズXC50-230mm。中古であれば1万円で買えるレンズでありながらしっかりと光を拾えば、素晴らしい描写力を見せつけてくれる

好みが分かれるのはその描写が少し柔らかすぎる点だろうか。晴れ間の光が整ったときであれば素晴らしいのだが悪条件化においては冴えない描写になるので望遠も試したいのであれば買ってみるのも良いかもしれない

XF35mm F2

XF35mm F2もずっと使ってきた愛用レンズ。単焦点の凄みを教えてくれたレンズなので思い出深いレンズだ。よくF1.4と比べられるが1.4より少し線が太く感じれるようであるが私はあまりそうは感じない。小型軽量ながら素晴らしい描写を誇るので懐刀として持ち歩いてみるとその真価がわかるだろう

XF50mm F2

短い間ではあるが使ってきたF2シリーズの50mm版。Xマウントの中でも最高レベルの描写力があるレンズなのでその解像感に文句を言う人は少ないだろう

私を含め多くの人が手放した理由として挙げるのがその「固さ」なのだと思う。良い意味で言えばしっかりと写るという表現になるがカチカチすぎるその雰囲気は好き嫌いは分かれるだろう

XF56mm APD

私が今までXマウントにいた理由。それはこの単焦点XF56mm APDに他ならない。無印ではなくAPDであるのがこだわりだ。豊かなボケとピント面の解像感の組み合わせが他のレンズの追随を許さない

AFが1テンポ以上遅く開放で撮るとピント面も薄いので多少癖玉ではあるがそれ以上の恩恵が受けられる。もしAPS-Cでフルサイズを凌駕したいというのであればこのレンズで開放付近を使っていただきたい。このレンズのためにXマウントがある

samyang 85mm

一時期なぜか購入したMFレンズであるSamyang 85mm F1.8。描写はキリッとして面白いレンズではあるものの少しピントレンズが重く、ピントが合わせにくいのが微妙な点

サードパーティ製がほぼ壊滅しているXマウントにおいては頼もしいレンズではあるがまぁ欲しければ買うといい

またいつか

富士フィルムのレンズは間違いなく素晴らしいものが多い。この他にもXF23mm F1.4なんかもレンタルした際、素晴らしい描写を見せてくれた。しかしそのレンズも昔のレンズ。

新しいものが全てというわけではないがレンズも日々進化している。今現在の私が本当に写真に求めているものを究明して与えてやらなければならない

今その答えがNIKONだと信じているが、多くを経験した私はもしかしたらまたXマウントに戻ってくるかもしれない。いつかまたその日まで少しだけサヨナラだ

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