私が写真を上達させた方法をまとめました


写真が上手くなりたい、撮影する人であればみんないつも思っていることではあります

写真という美術系の中で比較的敷居が低いこの趣味はある程度こなしていけば多くの人がそこそこ撮れますが実際どのような方法/流れで進めばいいのかわからない人は多くいますしネットで簡単に見れるその方法が正しいとも限りません

私も一応数年写真はやっていますので完全に主観ではありますが写真を上達するにあたって必要なことなどを書いていければと思います

前提として

写真はセンス

写真の上達という話になるといつも言われるのが「人間性」を高めろ、みたいなことです。写真を撮るためには映画とか小説を見て教養を高めないと良い写真が撮れないみたいなことが言われますが正直そんなことは全くないと思います。早い話、写真はセンスが全てです。つまりどれだけ教養がなくても人間性がクソでもセンスさえあれば上手くなれるのが写真というものです

映画は色味とか撮り方を学ぶ、新たな被写体を知るのには良いのであって人間性を高めるために見る必要はないです、正直どれだけ見ても上手くならない人は上手くならないです。では、センスがなければ写真は上手くならないのかという問題ですがセンスがなくてもちゃんと手順を踏めば上手くなる道を歩めるのも写真です。その流れについては後述させてもらいます


群れても上手くならない


昔はフォトウォーク、最近ではオンラインサロンなどの集団で撮影するような集まりが多く見受けられるようになりましたが確かに交流の場としては非常に良いとは思いますが本気で写真が上手くなりたいと思うのであれば1人で写真を撮るべきだと私は思います。結局は自分で考えて試行錯誤していかないと上手くなりませんし集団でずっといることで馴れ合いに流れてしまうことは間違いないと思います

勿論自分は交流のためにカメラを始めただとかただの交流の場として捉えてると皆さんちゃんとわかってらっしゃるでしょうが集団で交流すれば本気で上手くなると考えている人がもしいれば今すぐやめたほうがいいです


講釈を垂れる前に


今の私の状態が正にその通りですが上から目線で自信満々で偉そうにカメラや写真について語る人たちが写真界隈には多くいます。私を含め、それらの多くは他の芸術分野には全くうんともすんともだったけど一番簡単な写真という芸術分野で少し評価されたから天狗になっちゃって大した写真を撮らないくせに巨匠ぶって話しをしたがる人達です。こんな記事を書いておいてあれですが基本的に写真には正解というものがないので私の記事のようにあれがいい、これがダメなんて書いているものは無視するのが正解です。勿論、人によってはそれいいかもなと思うポイントもあるとは思いますのでそうした勢いが強い人の話を全て信じず、取捨選択することが大切です

それ以外にも大した写真を撮らないのに頻繁にカメラを買い替えたりあのカメラがあーだとかこーだとか言っている人も周りから見ればただのカメラオタクじゃんってなるだけなので注意してみましょう。無視してもらっても大丈夫です

上手くなるために

色々写真について考えてきたと勝手に自負している私が考える上手くなる方法ですが最初にもう書いておきましょう、こんな流れです

自分にあったカメラを買う

操作方法や構図などを叩き込む

自分が好きだと思う写真を片っ端から集める(色味も含め)

現像研究しまくる

撮影場所のロケハンをする

考えて撮影を重ねる

こんな感じかなと思います。まぁこれらの間に自分の写真を発信するだとか他人の写真と比べて嫉妬して絶望するだとか色々なことも挟み込むのですが言わなくても恐らく通ることでしょう

基本的にはdo,think,inputって感じで能動的に動く必要はあるかと思います。本当に個人的な意見にはなりますが自分が情報を発信するアウトプットよりも情報を自分の中に入れるインプットの量を多くしたほうが自分のためには良いんではないかなと。愚者は教えたがるが賢者は知りたがるなどとも言いますのでそれを基本にするのがいい道かなと。それでは深堀していきましょう

自分にあったカメラを

兎にも角にもまずカメラ。初心者の頃は自分がどんなカメラとレンズを買えばいいのかなんてわからないですよね、私もわかりません。

これを見ていただいている方はもう自分のカメラをお持ちで、これから上手くなろうって段階だと思うのであのメーカーはあれだこれだなんてことは書きませんが結局のところ自分がどんな写真に撮りたいのかに帰結します。私の場合は動き物よりも生活感だとか何気ないものが撮りたかったのに加えて空気感が欲しかったので嫌でも空気感を出してくれる大きなセンサーサイズを持つカメラ、中判デジタルであるGFXになりました

各々求めるものは違うでしょうから自分で決めてください。カメラは他人におすすめを聞くようなものではないと思います

構図と記号を叩き込む

はい当たり前の話2つ目、構図を知るです。多くは話しませんがまず構図、これが大切。意味不明に斜めにして写真を撮ったりする時代は終わり、確かな構図という伝統のもとに守破離という革命は起きます

写真なんてものは大体の人は感覚派で理論派は少ないものなんです。でもその感覚には最初のころに意識していた構図というものの面影が見えます。なので最初はそういったものを意識しすぎるぐらい意識して写真を撮っていけばそれがそのうち染みついて無意識化します。そうなれば最初の段階はクリアかと思います

どんなシチュエーションにおいてもある程度の撮れ高を作る、これが構図の良いところです。それを基礎として写真撮影の基本を作った後に自分なりのチョイスを加えてみてください。それができれば初心者からは抜け出せると思います

そして前に他の記事でも書きましたが殆どの写真は要素の重ね合わせで出来ています。私はこれを勝手に「記号」と呼んでいますが被写体・背景・光を記号に見立てて組み合わせて写真を撮ることです。

【風景】坂道、建物の間、古い町並みなど × 【被写体】傘をさす人、渋い人、カップルなど × 【環境】夕日、晴天、逆光など

例えばで言うと赤い傘の人×古い町並み×暗い光みたいなこと。別に赤い傘の人×自然風景×明る光でもいいし、通行人×近代建築物×シルエットになるような光みたいなのでいい。これらの要素をかけ合わせて構図と合わせればそれだけで大体は失敗しないです

写真を自分のセンスで瞬発的に作り上げられるほどのことができなければ単にこれらの記号の組み合わせを最初から考えて撮ればいいだけのことなんです。そうすればぶらっと歩いててこの要素があるからこれを追加しようみたいな感じで半オートマチックにできますから写真の幅が広がるのは間違いないです

好きな写真を集めまくる

一番重要なところになってまいりました。写真を上達させるのであれば他人の写真を見まくって、なおかつその中でも気に入った写真を集めまくる。これが何よりも私にとっては大切でした

他人の完成物を見る、これほど参考になることはないです。被写体、構図、場所、記号、色味、ボケ、組み合わせ。これらの要素を一つずつ抽出していき自分の写真に活かすことが一番写真が成長する方法です。

正直なところそれらの要素を真似すればいいんです。被写体・構図などなど、シチュエーションを置き換えれば撮られた場所に行かなくても他の場所で再現することは可能でしょう。とにかく真似しまくってください、気持ちの悪いほどに。この過程を踏まないと9割以上の人は上手くなることが不可能でしょう。それってあなたの感想ですよね?そういうデータあるんですか?…ないです、でもこれだけは本当なんです

ただし一番問題になるのが色味や質感になります。早い話再現する方法が見ただけでは全然わからないってことです。現像をある程度やってきた私でも他人の色味の再現というものは本当に難しいのでこの赤色を再現したいだとかトーンを再現したいみたいな感じで局所的に対応するのがいいですがそのために次の現像に移っていきましょう

現像を研究する

現像を研究するという行為は自分の色味を作るということ以上に他人の写真を理解する・自分の写真を客観視するということに繋がる非常に大切な行為です。自分の写真には何が足りないのかということに真剣に取り組むことができるいい機会ですので現像に真剣に取り組まないのは非常によろしくありません

とはいっても現像というものは難しいので自分だけで探るには限界がありますので他人のやり方を参考にするところですがネット上にはそこまで参考になるものは転がっていないのが現状です。そこで他人の色味を理解するためにも販売されているプリセットを買う人が多いとは思いますがRAWにそのまま適用するような再現性が低いものが販売されていることも多いということをご注意ください。基本的なやり方は私の記事でもご紹介しておりますがそれだけが答えではないので様々にああでもないこうでもないと検証を重ねて自分が頭に思い描くゴールに向けて写真を作れるような技術を身につけましょう。一年以上触り続ければ見えてくるものがあるはずです

Lightroomで自分の色味を作りたい人へのちょっとした手引き
写真をやっていく上で色味というものはおそらく殆どの人が最初に触れてずっと悩む事柄かと思います例に漏れず私もずっとLightroomも使ってきて色味やらトーンやらを自分なりに研究していてその過程でこうなんじゃないかなぁと思うこともいくつかありました。実際現在も答えに辿り着けたわけではありませんが最近になってそこそこ納得できるプリセットなんかもできて指標が定まってきました
撮影場所のロケハンをする

「構図と記号を叩き込む」でもお話ししましたが、ただ何も考えずに歩いて写真を撮るのも良いですがそこに行く前に目ぼしい場所を調べておき、イメージを作っておくことが大切です。具体的に言うとGoogle Mapなどを使ったロケハンをすることで出来上がりのイメージを多少作れます

ここのお店の店構えがいいなとか、この坂にはこういう人を合わせれば良い写真になりそうだななど自分の頭の中で坂や人といった要素を記号として当てはめて写真を構成していけばその場の閃きやセンスに頼らない確かな取れ高が担保されるはずです。こうした準備と記号として当てはめる行為が合わさることでセンスがなくたって良い写真を撮れるということに繋がるんだと思います

ただし、Google Mapじゃここから撮るなどの情報を記すのが難しいと思うのでおすすめなのがGoogleのマイマップです

概要 - Google マップ
Google マップで世界の旅へ。ストリートビュー、3D 表示、詳細なルート検索やナビ、構内の徒歩経路検索など、便利で楽しい機能が盛りだくさん。パソコンでも携帯端末でもご利用いただけます。

自分でここから撮るなどのピン付けやどんな風景が撮れるかという写真登録をしておけば現地でフレキシブルに動くことができるかと思います。まぁここまで書いてきてあれですが望んでいた写真をある程度取れたらスマホは見ずに好き勝手思いのままに歩いたほうが自由な写真が撮れるような気もするので気持ちだけはクリアな方がいいんじゃないかなとも思う最近です

考えて撮影を重ねる

これまでの行為を全てやってきたのであれば、あとは撮るだけです。でも思考を停止して撮影すると良い写真はあまり出てきにくい傾向にあるので身体は身軽に、心は自由に、どうすれば魅力的になるのかを頭の片隅においてシャッターを切っていけば写真が下手なままになることはほぼないでしょう

他人の良い写真を見る→嫉妬する→現像を研究する→考える→撮影する。このループの繰り返しをやっていきましょう。勿論この間にも写真以外のものにも影響を受けてあなたの写真は変わっていくでしょうし今好きなものが将来も好きである確証もありません。今までの自分の写真が上手くなった時どう見えるか、将来の自分がどんな風に変わっていくのか。様々な色に染まる自分の写真、将来が楽しみですね

さいごに

これにて上から目線の記事を終えます。写真が下手だった私でもある程度まではいけたので全員ではありませんが一部の人にはもしかしたら正解なルートなのかもしれません。私が否定してきた事柄も誰かしらの正解なのかもしれませんが人によってそれは違うものなのでひとまず私はこの流れを提案させていただきます

私はこんな方法が良いと思う、こうやって上達したなんて方法があったら私にも共有していただけれると嬉しく思います。ただし、人の写真を見まくって参考にしまくる(パクる)ことだけは絶対に間違いないと思います。勿論、一過性じゃない正しい写真をね

上手くなった方が絶対楽しいと思いますよ、写真も例外ではなくね。

 

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