「逆光はむしろチャンス!」…本当ですかそれ
今回はちょっとしたカメラの雑談。テーマは逆光。
よくネットで見かけるのが「逆光で写真を撮ろう!」だとか「むしろドラマチックなので逆光はチャンス!」なんて言葉
確かにそうかもしれないけど少し言葉足らずでは…?と感じてしまうのは初心者に毛の生えた程度の私
というか私逆光写真が凄い苦手なんです。カメラ始めた当時は言葉にのせられて頑張ってましたが
苦手だからって逆光は良いものじゃないと決めつけるのは早計かと思うので色々書いていきます
光は色を殺す
私が一番恐れているのが「日差しが強く青い光」です
簡単にいうなら夏場の快晴下の逆光といったところでしょうか。この光は被写体の明るさをなくすと同時に色を殺します。下の写真がまさにそれで誤魔化しはいますがキリキリと目に痛い絵になってしまっています
こちらも同じシチュエーション。日差しが弱い日の逆光は比較的大丈夫ですがある一定の日差しを越えるとこのようになります。光よりも影のほうが情報量が多いため現像する人はアンダーで撮っているのが多いのはこのためと言えるかもしれません
こうした写真を私はモノクロにして誤魔化しています。案外これだといけなくはない
そして昼間の強い光は青っぽかったり緑がかった写真にしてしまうので色乗りが悪いです。言わずもがな木の色味は即身仏となり写真自体もお釈迦となっています。こうなると斜めから撮るなどして構図を変える必要があるため思い通りの写真にならなかったりなんてこともあります
めんどくさいのが少し強い光が写り込んだ場合。下の写真だと左上がぼんやりしています。写真全体の露光のためにハイライトを下げるとと左上がぼんやりし、それを避けると全体的に色味が飛ぶといったことが起こりがち。私の場合はよく広角でこうしたことになります。 現像の技術も問われるし時間も取られる…
強い光でも何かの被写体にかぶせることで緩和されることもあるなと思うことがしばしば。これは日差しの角度によるものも多いと思います。太陽が真上に来た時はもう死ぬしかありません
順光はしっとりする
よくネット上で言われるのは「順光は平坦でありきたりになる」ということ。否定はしませんが順光のほうがメリットが大きいと私は思います。一番良いところは適度に光が当たるので色がしっとりと落ち着いているということ。それに逆光だとある程度レンズの性能が必要とされますが順光はどんなカメラでも撮れます。光の扱いが簡単ということは現像の際にもチグハグにならずに安定した調整ができます
逆光が「光で魅せる」とするならば順光は「色と構図で魅せる」と私は勝手に考えています。夕日の神々しい逆光などがない分、色味とどんな被写体・構図で撮るかということが重要になってきますので難しくはありますが一過性ではない写真が撮れるんじゃないかなと思います
優しい光での逆光
今まで散々逆光の悪口を書いてきましたが私が嫌いななのは日差しが強い青い逆光であって、優しい光で撮る逆光は大好物です。やはり代表的なのは早朝の朝日と夕方にかけて夕日が沈む際のゴールデンタイムですかね。この時間帯に撮った逆光写真は殆ど味がでるのでもう凄い。副題として光ができるので後は主題を置くだけで写真が完成です簡単ですね
他の優しい光だと早朝が過ぎた朝方当りの時間帯ですかね。人も少なく雀のチュンチュンタイムですがこの時間帯は光が落ち着いているので色味が乗り、白がより白らしくなる絶好の時間。早朝の雰囲気というのは言わなくても写真から伝わってくるものがあります
私が一番好きな時間帯は夕日も落ちかけて夜になろうとしている時間帯です。白が銀のように輝き、色に艶が乗る時間でまだ日も落ちていないため光量も十分と写真がよく撮れやすい時間帯だと思います。シルバータイムと名付けよう(クソダサ)
さいごに
というわけで逆光にも良い子と悪い子がいるよというだけの当たり前なお話でした
どうにも逆光大正義という風潮があるような気がして思いつきで書いてしまいましたがやっぱり逆光ってうまくいくとイイね…
それでも現像した時にわかる魅力が順光にはあると思うので私はこのまま順光主義者でいようと思います
以上下手くその僻みでした
それでは