GFX50SⅡを買ってから何か月か経ちましたが金銭面的事情から使っているレンズは一本。そういう理由もあることは間違いないがキットレンズとしてついてきたGF35-70mmが優秀すぎたので他が必要ないんじゃないかと思ってることも一因かもしれない。GFXにはズームレンズがいくつかあるがその中でも確固たる地位を確立したともいえるこのレンズ
以前の記事でも少し書いたがここではもう少しだけこのレンズの魅力について書いていこうと思う
このレンズの良さと痒い所
圧倒的軽さ
中判レンズというものはそのセンサーサイズに対応するためにレンズも大きく重くなりがち。その中でもAPS-Cのレンズといっても違和感のないほどのサイズとわずか390gという軽さ。そして金銭面的にも軽く、単体で11万円代、そしてGFX50SⅡとのレンズキットとして買えば実質5万円で買うことができるという驚異のコスパ
描写力
軽くて小さいレンズだからその写りは大したことないのかと思いきや、一億万画素にも対応したレンズということでワイドからテレまで素晴らしい描写力がある。ボケも自然に溶け込んでいく雰囲気で正にオールラウンダーレンズと言える。単焦点レベルまではいかないが他のレンズを知らなければ十二分に満足できるのは間違いない
絞りリング非搭載
逆に一番残念なところといえば絞りリングが非搭載であるということ。操作性を統一したい、富士フィルムの操作感が好きだから選んだという人には大打撃。サイズとコスト的に搭載が難しかったのかもしれないがだったらMFリングをもう少し小さくしてほしかったな…と思わずにいられない
テレ側が足りない
満足できる点が多いものの他のセンサーサイズから来た身としてはやっぱり望遠側が足りない。こういう風に写真が撮りたいな～と思ってもあれ短い…?となることが非常に多いのでそうした時はトリミングをせざるを得なくなる。といっても圧縮効果などは得られないのでもっと自由に写真を作りたい時は高倍率の大きいズームレンズを買うか望遠用に他のカメラを用意するか…結局はお金で解決ということになりそう
作例
富士のズームレンズはどれも素晴らしいのはこのGマウントにおいても同じ。隅々まで透き通った描写を味わえる
広角側、望遠側に多少の物足りなさを感じるものの距離感的には丁度良さはある。遠すぎず、近すぎず。そんな写真を撮るのであればこのレンズがおススメ
パット見、暗くてあまりボケないレンズと思いがちだけど他のセンサーサイズから考えるとボケ過ぎる。勿論Ｇマウントの中ではボケないに分類されるレベルのレンズなのだけど他のカメラと同じように考えると驚いてしまうかもしれない
これ一本で万能。軽くて身軽に良い写真を量産できるのでただですら重い中判システムの中で快適さを求めることができるのが強み
ただし夜の暗さには弱い。撮れなくはないけれど単焦点で撮ってしまったらあまり夜にこのレンズは使いたくならないだろう。まぁそこも腕でカバーできるレベルではあるのでこれ一本で覚悟を決めるのもありだ
はじめの一本はこのレンズを
中判に憧れはあれど重量・金額ともに重たいのが不安な人に救世主的なレンズが現れた。勿論GFXには他にもっと明るいズームレンズはあるがこの軽さと金額、そして描写を比べたらわざわざ重いレンズを使う意味はないように思える
そうはいっても中々決めきれない気持ちもある、そんな方にはまず基準点としてこのレンズを購入してから考えればいい。これからのGFXレンズはここを基準に進んでいくことになりそう、そんなレンズです
とりあえずはあなたのもとへ。