一日しかないのならトレドに行きなさい。そんな言葉で有名な街が今回訪れた街トレドだがそんな良い街なら一日しかいないのはどう考えても損ではなかろうか
諺の理を破り、私は2日かけてトレドを歩き倒してやることにした。これでも第二言語としてスペイン語を学んでいたんだ、嫌でもトレドに興味が湧く
イスラムとキリストが混ざりあった街を歩いて行こう
トレドへ
いつもと同じようにバスに揺られてどんぶらこ。マドリードを爆速で経由してやってきたのであまり記憶がない。地下鉄とかを組み合わせてバス停までいった気がする
それでまぁあの上まで行かなければいけないんですがなんとトレドはね、なっがいエスカレーターがあってわざわざ上まで登っていく必要がないんですよこれが。風情という面で考えるとあれですけどね。イタリアなら間違いなくエスカレーターなんぞ存在しないだろうな
トレドの街並みを上から眺めるとこんなにも美しい。イスラムのテイストを感じる建築物と鐘楼の組み合わせでこんなにも街並みが華やかになるものなのかと震える
それでも本当の上と言ったらトレドではあの場所。街の中心部からでも歩いていけるパラドールへと向かう
斜光が差し込んでトレドの街をより一層華やかに彩っていた。ただぼんやり歩いていた私の心を一瞬にして掴んだ光景。ああ、確かに一日でもあるのであればトレドに来たほうがいい
雲が空を割って幻想的な風景を色濃く見せてくれた。もしまた来ることが叶うならば必ずこの場所にくるだろう
トレドは一日で堪能できる街でありながら2日かけてぼんやり歩いても楽しい街であった。イタリアにも似ているようでそれとはまた違うイスラムの香り。スペインの源流ともいえるこの文化を見に私はまた別の街へと