パリより愛をこめて|Euro6300Miles


モン・サン・ミシェルもオルレアンもストラスブールも見た。それでもフランスの真髄は首都パリにあるのだと思う

美しい花の都というイメージが大部分だったパリだが最近ではテロや人種問題、ネットでは想像とは違うゴミゴミした汚い街という負のイメージが付きまとうようになったことも否定できない。私はそうした負のイメージがあることも理解しながらも、それでもこのパリを愛を持って撮影したかった

現実がなんだっていい。ただ私が撮るパリだけは理想のパリであってこそ欲しい。私が滞在した頃のパリはフランス建国記念日前日の宴の前なのだから

パリより愛をこめて

天候にも恵まれ、街は賑わいに満ちていた。緑は生い茂り、人々もみんな笑っていた。ヨーロッパのベストシーズンである夏のパリ。フランスパンが何もつけていないのにとても美味しく、もちろん私も笑っていた

建国記念日ではここで色々な催し物があったようだが私はすでにその時にはパリを後にしていた。祭りの途中で帰ったあの頃のことを思い出す

建設された当初はパリの街並みを汚すとして嫌悪されたエッフェル塔。今ではこの塔はなくてはならない存在となっている。そしてパリ万博当初は川沿いに各国の主要なモニュメントを模した建造物がずらっと並んでいた。ずっと変わらないようなパリだが確実に着々と変わっているようだ

私が泊まったホテルはどう考えても新しくしか見えない建築物だったが調べているとどうやらすでに100年を過ぎているようで驚きを隠せなかった。古いものを大切にして繋いでいくその精神はヨーロッパで一番羨ましいことだ

エッフェル塔、下から見るか横から見るか。難しい話ではあるがどこから見てもエッフェル塔は美しい。自分だけのエッフェル塔を探すのも良いかもしれない

パリ全体がヨーロピアンな建築物で満たされていると勘違いしている人も多くいるが全くそんなことはなくかなりの部分を現代的な建築物が占める。本当の街並みを見たいのであればイタリアが一番だが現代的なフランスも愛を持って見ていきたい

私が美しく感じるのがルーブル美術館の近辺。人々の賑わいと生活が垣間見える場所。ルーブル美術館で美術品を見るのも勿論最高ではあるが美術品は外にもあるかもしれない

 

私がパリを訪れる数ヶ月前に燃えてしまったノートルダム寺院。正面から見るとそこまで違和感はないが後ろはボロボロである。いつ世界にある名所が崩れ去っていくかわからない、だからこそ旅をしなくてはいけないと思う

エッフェル塔はどこから見ても良いと書いたが上から見るパリはため息ものだ。観光シーズンであれば上まで登るのに非常に時間がかかるが外を見ていればすぐだろう。登る必要はないと書く人も多くいるだろうが一度は登っておくべきだ

パリの夕暮れ時。段々とパリの街並みが暗闇に包まれていく。みんなエッフェル塔を見つめてお酒を飲んでいて思っていたより穏やかな雰囲気だ。街がドラマチックに変わっていく様は街を歩き回らないとわからないかもしれない

今日もパリの1日が終わっていく。色々な問題がこの街にはあるかもしれないがそれでもこの街は美しい。日本とは違う街並み、華やかさ。これを求めて私は旅を始めたのだと旅の中盤に差し掛かり考える。ここから南へと降ればこういった街並みとはサヨナラすることになる。悲しくはあるが愛を持ってパリを撮った私に何の後悔もない

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