海に浮かぶ彼の地を求めて|Euro6300Miles


フランスで一番有名な場所ってどうだろう。凱旋門?エッフェル塔?いやモンサンミッシェルか

モン・サン・ミシェルに行く方法は車を除けば鉄道ほぼ一択だったので一等席を予約していたのだがベルギーからのバスが遅れ、1分1秒を争うほど切迫した状況でパリのモンテンパルナス駅へ。もう発車の時間までほとんどない状況なのにどこから列車が出るのかわからない…もうここからは殆ど記憶がない。発狂しながら駆け巡っていたら電車を見つけて発車30秒前に乗り込むことに成功した

ようやく私は安堵し海に浮かぶあの場所へ想いを馳せることができた

モン・サン・ミシェルへ

モン・サン・ミシェルは鉄道駅からさらにバスに乗って訪れることができる。有名な観光地ではあるが気軽に訪れることができるような利便性のある土地ではない。ホテルも点在しているので夜のモン・サン・ミシェルが見たいのであれば宿泊一択だろう

どこから見ても雄大で美しい海に浮かぶ教会。そうだ私はこれを見るためにフランスまで来たんだ。映画の冒頭以外でこれを見たかったんだ

ポールでさえも喜びで卒倒しているようだ。モン・サン・ミシェルの中に入るには少し歩くがその時間でさえ愛おしいレベルだ

ちなみにモン・サン・ミシェルは海に浮かぶという共通点があるので広島の宮島と観光友好都市の協定を結んでいるので赤い鳥居が立っています

モン・サン・ミシェルの中もダンジョンのような様相だ。1000年以上の信仰の地という美しさをあらゆる場所から感じ取れる。アッシジといい長年信仰されるのには理由があるようだ

モン・サン・ミシェルの上から見えるのは見渡す限りの干潟。これが満ちれば全て水の底になる。モン・サン・ミシェルは見るだけではなく上に行っても美しいものだった

モン・サン・ミシェルで残念ということで有名なオムレツ。まぁ食べませんでしたがいつか食べる日が来るのかな

いつもは海の底のため靴で歩けばドロドロのヘドロ。私も例に漏れず撮影に熱中した結果、靴はお釈迦になり対岸に戻れなくなり下手したら死にかけてた自体になりましたのであまり無理はしないようにしましょう

これ以上ない美しい時間だった。テレビで見ていた美しい風景は想像を超えて目の前にあって、これぞ旅を始めた意味だとも感じた。私はずっと見ていた

ドロドロになった足を引きずってホテルへと帰ってきた。本当にホテルを予約しておいてよかったと心底感じた。でもそういう撮影もおすすめ。二度とできないかもしれないから

夜の帳が降りる美しい教会。私が憧れた風景はその想いを超えてそこにあった。どんな絶景も実際にそこへ行かなければ存在することにはならないが、これで間違いなく私の実在するものとなった。この日は私だけのモン・サン・ミシェルだ

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