現代的なドイツには少しだけ触れた。ならば中世のようなドイツにもまた触れるとしよう
といってもフランスのコルマールからやってきた私はまだメルヘンな気持ち。それ以上のものを与えてくれるのかという少しばかりハードルも上がっていたが流石はドイツの有名観光地であるハイデルベルク。コンパクトな街の中に城や大学、教会なんていう要素がてんこ盛りな素晴らしい街だった
この街では旅情より街を歩く楽しさのほうが勝る雰囲気だった。晴天下の中、この美しい街の片鱗を見ていくことにしよう
Haidelberg
ハイデルベルグは多くの人が鉄道を利用して訪れると思うがそこから観光の中心地へは少し距離があるのでバスを利用するのが吉。ルート的にはバスに乗って高台の城へと繋がっているロープウェイ乗り場付近で降りるのが一般的だろう
頂上からは圧倒的な町並みを望むことができる。もしここに坂を上がってくるとなるとそれはもう凄まじく疲れるのでおすすめしない。行きはロープウェイ、帰りは歩きが一番良い
ちなみにハイデルベルク城の中には世界一のワイン樽があります。自宅にもほしいな
ハイデルベルクの名所としてこの大学内の独房が挙げられる。独房と言っても悲惨な歴史があったのではなく違反を起こした生徒などがブチ込まれていた所謂生徒指導室で、落書きや写真を埋め込んだりともはや芸術の域にまで達している。ここに入ることは一種のステータスであったようで当時の学生がどんな感じだったかはおおよそ理解できるだろう
ただの街歩きでも楽しい街。華やかな学生都市の名残を感じる
良い街は歩くより上から見る派の私。勿論横から見ても最高だが上から見ると筆舌に尽くしがたい風景が広がる。これぞヨーロッパだよなぁと思わせてくれるこの街に来ることはもはや旅行者にとっての一種のステータスなのかもしれない
またドイツに来たのにまた他国へと渡る。旅行前は軽んじていた部分もあったドイツだったが今では他の国よりも気に入っている自分もいる。そんな気持ちはいつか消化することにして今は次に向かう小国へと思いを馳せることにしよう