ピサにはピサの斜塔しか観光地はないんだろうって?その通りである。その他に見るべきものもなし。でも一度は見てみたいでしょ?
私も例にもれず見てみたい一人であった。ミーハーだとバカにしたいのであればバカにするが良い。ただし私は斜塔を支えるポーズで自撮りをしなかったことだけは特記させてもらおう
マジで傾いてた
雲ひとつない青空だし以前に来たこともないしで別にセンチメンタルな気分にもならずただ斜めった塔を目指して歩いていた。そうすると見えてくるのが何やらこちらを覗き込んでいるような塔
少し横から再び眺めてみる。…やっぱり傾いている。私の将来並みに….!しかもどうやら上に登れるようである。おいおいマジかよと思いながらも写真撮りは高いところから撮らなければいけないという義務感に駆られる
時間を待って上から見える景色は爽快そのもの。少しでも間違えばすぐに落ちてしまいそうで少し怖くもあったが整備しすぎないのがイタリアの良いところ
面白いでしょ、あれ教会なんですよ。しかもかなり古い
日も傾いてきてどう傾いた塔を撮ろうかとケバブをムシャムシャしていた時間帯。今にしてみればもっと撮り様はあったと思うのだけどずっと歩いていると思考力が鈍るのよな
私には今これだけしかピサの斜塔を撮る術がない。それでいいじゃないか。ピサはどんどん傾いているかもしれないが私の写真の腕は少しずつ上に向かっているのだ。いずれまた成長した私自身がピサを写しきってくれると信じよう
随分内陸にいる時間も長くなったものだ。それも悪くはないが今は夏。イタリアを終える前にイタリア最後の海を見に行こう。そう思った私は世界遺産登録されているあの街へと繰り出していく