鉢が欲しい。でも人気の鉢ってとにかく品薄で二度と手に入らないものだらけで伝市鉢ですら満足に手に入れられない状況だ
植物は増えていき、ポカポカしてきた春なのに植え替えができないという状況を指を咥えて見ていたが、ふと横を見ると地方で買ってきた食器などが並んでいた。こちら使わんな…じゃあいいか。お前が鉢になるんだよ
今回はそんなお話です
食器は鉢へ
日本各地の窯元で陶器を買ってはいたものの勿体なくて使えない食器たちが多くいたので自分で鉢へと生まれ変わらせてやることにした。江戸時代より使えなくなった食器が鉢に生まれ変わることは多々あるそうで、これぞ現世の輪廻転成というやつなんだろう
こういう底に穴が空いてないような陶器に穴を開けていくことにする
買ったのはPrimeroのドリル&ドライバーに新潟精機のガラスドリル 4枚刃。というのもネットで見ていたらガラスドリルの方が陶器がひび割れる可能性が低いという記事を鵜呑みにして購入したのだが肝心のスピード的には遅くて削るのに時間がかかった。まぁ割れなければよし
こんな風にして穴を開けた。本来であれば削る面に冷却目的で水を張り、割れないように内側に土などを突っ込むのが正しいそうだが面倒なのでこのスタイルを通した。意外と割れなかったので陶器が頑丈なら大丈夫っぽい
そんなこんなで結構時間をかけてホールインワン。この穴で小さい場合は他に穴をあけるか削って穴を広げよう
穴を開けたからといって終わりではない。高台の部分を削って通気性をよくしてやる必要がある。使ったのはSUN UPのダイヤモンドヤスリだがダイアモンドヤスリなら百均でも問題ないと思う
コウロ型なら三点を削るがなんとなく4点を削った。これで通気性的には問題ない
そんな感じで今回削ったのが沖縄の窯元で買った3点の陶器たち。いずれも2号より少し小さいくらいのサイズ感なので植物は選ぶが見栄えはかなり良い
高さなどを考慮して根が長いもの、短いものを考えて植え替えることにした
そうして植え替えたのがこちら。最高に可愛くないですか?
ランポーは割と根がずんぐりむっくりしていたので根詰まりを起こさない程度のサイズ感に収まった。成長してきたら植え替えの必要が出てきそう
フィカス・ペティオラリスは少し根が長かったのでぴったりのサイズ感に収まった。そのまま呑んでしまいそうなほど可愛らしいピクミンみたいな雰囲気だ
最後は峨眉山。今は単体なのでちんまり収まっているが群生したら確実に収まらないサイズ感だろうなぁという感じ
穴を広げる、選択肢を広げる
穴を開けて選択肢を広げてみました
個人的な話を言えば、やっぱり鉢は鉢なのでデザインの凝った一点ものの鉢が欲しいのですが中々手に入らない状況を考えるとこういった選択も悪くはないのかもしれません
ただ、食器なので鉢のようなあのずっしりとした重量感はないかもしれません。それでも余ってる食器や使わない陶器があれば穴を開けるという選択肢もあるよってことは覚えておいてもいいかもしれません
私の中の鉢の可能性がまたひとつ広がりました