写真センスのない人が良い写真を撮るためにはどうしたらいいのかという話


センスってどこから来るのだろうか。私は音楽は好きだが音楽センス的なものが皆無だ。小学生のリコーダー授業に飛び入り参加したらダブルスコアでボコられる自信がある

だからこそ楽器やその他音楽といった部分は敷居が高すぎるし興味はあるがすんなりと諦められる自分がいる。しかし、カメラはどうだろうか。他の分野のセンスが高くても写真・カメラ系のセンスがない、けれど興味は人一倍あるし熱意もある人もいるだろう

そんな方々のためにこの記事を書きたい。幸いなことに写真というジャンルはある程度の基準であれば他の音楽や絵、美術品系のジャンルよりも圧倒的に敷居が低く簡単にレベルをあげることができる

ただし私がここで提示するのは自由な環境において良い写真を撮るというよりかはパターン化すると言ったほうが正しいするので注意されたし。まずはそこから書いていこう

形式的に良い写真

この記事で対象としたいのが勝てば官軍精神の人。面白くない撮影方法だけど撮れる写真が良ければいいのだ!って思考であれば私の提案も相性がいいかもしれない

私の例で申し訳ないのだが私は完全な文系で、数学の公式とかはなぜそうなるのかわからないけどとりあえずパターンで憶えるタイプで全く応用力とか想像力が欠如しているタイプ。それは写真においても同じで自由な発想で撮った構図などがほぼほぼ皆無なカチコチ脳だ

多分写真センスのない人も同じようなもんだと考えている。何でもありな撮影環境においてよくわからないものをありきたりに撮影して良い絵にならないという状況。私も未だにそんな感じ

何も予定なくふらっと歩いてバシバシ良写真を量産する人たちは所謂写真星人、つまりは怪物なので参考にならない。そうはなれないのでセンスなしに良い写真を撮るにはパターン化するしかない

そしてこの記事において「良い写真」の基準は自分ではなく他者の中にある。つまりはSNSで人気が出そうな写真を「良い写真」として設定する。本来であれば咎められることのない「何でそれ撮った」系の写真は悪と切り捨てるしかない。ここで必要とされる写真はカレー、オムライス、ハンバーグである。つまりは単純でわかりやすく刺激的ということが求められる。そんなの良い写真じゃないと思われるかもしれないがそういうものを多くの人が好むのは当たり前なので仕方がない

そんな写真を撮るために私が提案したいのが、ロケハン・粘り・記号化の3つである

まずは一番思考的に重要な記号化について話したい

記号化

本当にただ当たり前なことを書くがここで話す「記号化」とは被写体・背景・光を記号に見立てて組み合わせるというだけのこと

例えばで言うと赤い傘の人×古い町並み×暗い光みたいなこと。別に赤い傘の人×自然風景×明る光でもいいし、通行人×近代建築物×シルエットになるような光みたいなのでいい

良い被写体や背景を自分で選考してオブジェクトに見立てて組み合わせれば形式的にではあるが多くの人にとって良い風に映る写真となるだろう。シルエット写真だってよくよく考えてみれば中身がないがかっこいいし何か意味がありそうで見栄えはする。家系ラーメン×白米×ニンニクみたいなもので美味しいものと美味しいものをかけ合わせれば美味しいに決まっている

自由な発想を捨ててパターン化することがセンスというものから逃れて、良いものを揃えてそれを色々なパターンに組み合わせて写真に落とし込む方法も良い写真へと至る方法の一つだと私は思う

ロケハン

戦いはまず準備から。良い場所で撮影するという流れが非常に大切

記号を当てはめるにもまずは背景となる場所だ。ロケハンという書き方は正しくはないと思うが私の場合、Googleマップで良さそうな場所を最初に調べた後、マイマップでピン付している

写真において良い場所を探すというのは非常に重要な要素なのでそこを抑えてしまえば後は良い被写体となりえる通行人やタクシーなどの記号を当てはめてしまえば完成だ。そこでどんな光を入れるかで写真がまたランクアップすることだろう

非常に面倒くさいことではあるがこの記事のテーマは「武者は犬ともいへ、畜生ともいへ、勝つ事が本にて候」兎にも角にも良い写真を撮るがためのものなのだ

粘る

ロケハンさえしてしまえば後は粘ることが命

といってもこの粘るとはかなり広範囲な意味で機会を伺うのも決めた場所で被写体を待つのも全て粘るということ。富士山を撮るとなったときに絶好の朝日を狙って粘り、その瞬間まで待てばどんな人でも必ず良い写真が撮れるといっても間違いではない

自由な発想ができないのであれば場所を決めて、時間を考え、被写体をパターン化する。戦いは準備のうちから決まっている通りセンスをなしにするのであればここが一番近道だと私は思う

パクる

余談ではあるがそれでもセンスを鍛えたいのであれば他人の写真を見まくって好きな写真を集めて構図や構成などをパクリまくる他ない。色々と撮影の技術や思考に関することがネット上でも書籍でも書かれているがこの真似するという行為だけは絶対的に間違いないことだと私は感じている

目より先に手が肥えることはない言葉が示す通り、以前にも他サイトに寄稿した内容と被るが撮影という行為は中間地点で、まずその空間を良いと感じて撮影するという始発点が大切だと書いたが結局の所、目と脳を鍛えるということが大切なのは間違いない

これ以上書くと自己啓発本みたいで虫唾が走るのでやめておくが守破離の精神でパクる→考える→独自へという流れは写真においても違いはないだろう

さいごに

ここまで書いてきた撮影方法は本当につまらないもので何でそんな思いしてまで良い写真撮らなきゃいけないのとも感じる内容だったと思う。私もなぜ上から目線でこんな記事を書いているのだと嫌になるほど感じている

それでもセンスがないけど写真を好きになりたいからという方がいるのであれば私はこの撮影方法をご提案したい。ご参考程度に試していただければ幸いだ

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