同じ東京、でも少し違う伊豆大島。


天気の子って知ってますか。あの新海誠のアニメ映画作品なんですが非常に人気でしたよね。私も例にもれずあの作品の空気感が好きで繰り返し見ています

なんでこんな関係のない話ををしているかというと本来4連休を使って石垣島の離島を旅する予定だったのですがそこは流石の私。なんと台風を呼ぶことに成功して見事に計画はご破綻、ヒロインがずっと不在の私に天気にしてくれる女の子なんているはずがなく見事に嵐の子となりました

沖縄が無理ならじゃあどこにいこうかと友人と話していると近場にいいところがあるじゃないかと。どこか聞くと伊豆大島と言うじゃないですか。ああ伊豆大島ね、あの竹芝からフェリーでいけるところ。離島からフェリーで東京?おいおい天気の子のほだか君じゃないかと

まぁそんな経緯があり伊豆大島へ行くことになったのですが急遽変更と諸々の事情があり行けたのは大島のみ一泊二日。確かに短い期間ではありましたが大島はそれでも十分楽しめる素晴らしい島でした。そんなことについて書いていけたらと思います

島へ

伊豆大島へは東京からだと竹芝のフェリー乗り場から行くことができ、一泊する夜行大型船と朝方の高速フェリーと色々種類があります。今回私達が選択したのは夜行便。夜のお台場を通れるのと早朝に到着するので時間を有効活用できるのがいい点です

その大型船ですがほだか君が乗っていた船である二代目は2020年で引退して現在の船は三代目となっておりメチャクチャ綺麗で快適な船へと進化。多少の悲しさもあります

基本的に島の移動はレンタカーがいいし予約は必須。勿論私達は急遽変更したのでレンタカーの予約は取れず、しゃあないからバスで移動するか〜と案内板を見ていたら現地のタクシーのおやじさんに「どこいくの?」と声をかけられ話していると、なんとネットにも乗っていない現地のレンタカー屋に連絡してくれて2日で5000円で借りられました。これが噂で聞く現地の出会いか…!この時ばかりは白いワンピースを着た女の子よりも美しく見えた現地のおっちゃんでした

ちなみにこの旅ではX100VとMamiya645superの2台体制でしたのでフィルムとデジタルが混在します

それではどこにいくか。簡単に私がご説明しますと大島の要素は地層/山/海/温泉/飯。この5項目でございます。一応見ておくといいのがこの地層がバームクーヘンのように連なる地層大切断面です。高さ30m、長さ600mにも連なるこの地層は何百回も噴火を繰り返してきた三原山の歴史そのもの。まぁ難しい話はおいておいて見栄えするし美味そう。それでいいじゃないですか

地層を通ったあとにたどり着くのは波浮港。ぼくのなつやすみのような穏やかな雰囲気と港。そして何より美味しいお店があるのでご紹介

こちらは島京梵天というたいやきやかき氷を販売しているお店ですが羽つきたいやきの美味しさとふわふわかき氷のセットは最強。店内の雰囲気もいいしで宿泊施設もやっていますので是非チェックを

大島は車で巡ってもそれなりに広く、様々な見晴らし台やスポットがあるのでついつい車を止めたくなる。これをチャリンコで巡るとなると…厳しいだろうなぁ…

個人的に感動したのが裏砂漠。砂漠ってなんぞや鳥取かという話にもなりそうなのですが実は鳥取のあれは砂丘でした国内で砂漠となるとこの大島の裏砂漠が日本唯一。砂丘は風で砂が運ばれてきただけの軟弱者、鍛え方が違うのです

とにかく大自然で雄大。下もゴツゴツしているので暑いのかと思いきや風がかなり通るのでむしろ下より涼しいくらいで快適でした。こういう黒い石ころは植物好きにとっては非常に貴重というか普通に買うと高いので目を$マークにしながら甲子園球児のように採取して帰りました

港といえば発着港は岡田港と元町港と2つあるのですがその日の状況によってその日に決まるそうなのでよく考えて行動する必要があります。基本的には元町が最大規模の街なので色々ありますが岡田港はめぼしいものはないですね

大島にも色々なスポットがありますが一番のオススメがサンセットパームライン。海岸線沿いにスラッとした道が伸びていてどこを歩いても美しい最高の場所でした。雰囲気的には沖縄なんだけど道の感じが北海道といういいとこ取りのスポット。夕日を眺めて贅沢な時間を過ごすのも乙なものです

そして今回宿泊したのが大島温泉ホテル。大島では最高クラスの宿になりまして何より三原山を望める温泉と豪華な食事に舌鼓を打てるというこれ以上ない感じ。今回は最高クラスにしたので部屋にプライベート温泉があるのと金目鯛のしゃぶしゃぶという、もう文句ねぇや

朝起きたらこの景色。ああ、旅ってこういうことだったんだなと普段ドミトリーばっかり泊まっている私は嫌というほど良さを吸収してしまう。おとなになっちまったな…

寝ても起きてもやることは飯を食らって海に入ることばかり。ゆっくり旅である今回は特にそんな感じ。元町にあるトリトンというアイスクリーム屋を往復したりぶらっとカフェでまたアイスクリームを食べたり売店で大島牛乳アイスクリーム食べたり…デブかな

最後の海としてやってきたのが弘法浜。ただ、台風の影響なのかわかりませんが波が異常に強くて石が波と一緒に飛んでくるというとんでもないビーチでした。体は傷だらけだけどサマーランドのようでなんか刺激的。非国民のようにまさかの海から石を投げられたことも今となっては思い出です

この日は16時台から出る高速船に乗って東京(島)から東京(都心)へ。なんだか二時間そこらで世界が一変してしまうことが悲しくてならない。いやこの感覚がいいのかもしれない。一時は沖縄に行けないことを嘆いていたが感覚的には完全に沖縄だった。天気の子のホダカ君のようにフェリーへ乗り込む底辺社畜、25の夏であった。

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