良い写真を撮りたいがどう撮っていいのかわからない。そもそも自分はどんな写真が好きなのだろう
ネット上では上手くなる方法やテクニックが色々と紹介されているが誰しもその方法が通用するとは思えない。誰しも好みが違うのだから
だからこそ自分で自分が何を好きなのかを理解する必要がある
ここでは私の備忘録として今後の撮影のために個人的好みをまとめあげていく
冗長になるが興味があればご覧いただきたい
好みの構図・被写体
真ん中に大きな建築物
最初に好きな構図で浮かんだのがこれ。左右に建物があって真ん中の巨大な建築物に視点が収束していく風景
私が巨大な建築物が好きなのもあってその雄大さを一番カッコよく演出できると勝手に私が思っているのでこれからもこの構図は意識していきたい
私の問題としては縦構図で撮ることが少ないことと斜めに撮ることがないこと、そして全部建築物が写りすぎているということ
真正面からだと少し平面な印象になりやすく全体が写りすぎているとワクワク感が薄い。ドーム型の教会があればそのドーム部分だけが周りの建物から突出するように撮影すればより壮大な建築物だと伝わりやすい気がする
左右の建物が不均等な場合も多々あると思う。それでもやはりこの構図が好き。ただ、真ん中の建築物に壮大さなどが感じられないような写真になってしまうとどうにもイカンと思う
あえて手前をボケさせる
最近になって好きになったのがあえてボケた被写体を手前に置く撮り方。無くても良い、むしろ無かった方が良い写真になったかもしれない設定だが前後という距離の空間が生まれるので私は好き。最近はとにかく空間が生まれない写真を避ける傾向がある
というよりは最近はF値が低いレンズで撮ることが多くなった影響か前側がボケた写真が無意識的に増えている。だからといって前側をボカす写真ばかりを撮っているとあとで後悔するのでしっかり考えて撮らんといかん
ガラス越し
ガラス越しになぜドラマを感じるのか説明はできないけれど非常に艶を感じる絵作りが増える
ガラスの向こう側や反射した側の人や物に想像を膨らますことができるのが良い点。積極的に撮っていきたい
路面電車と車
路面電車と車、特にクラシックカーとタクシーが好きな私。路面電車は日本だとかなり限られた場所にしかないが海外だとかなりの高確率で存在する。といっても最新型のトラムが主流でリスボンやプラハのように旧型の路面電車が走っているところは少ないが教会や人との組み合わせでドラマを作りたい
そして車も多く撮っていきたい。特に注目していきたいのがフィアット500だろうか。現役でよく走っているのが本国イタリアの南イタリアからシチリアにかけてになる。アメ車になるとキューバに注目が集まるので早いうちに収めておきたい
切り取る写真
私は切り取る写真がとにかく撮れない。教会に座っている人がいたら人を切り取るのではなく教会全体が写るように写真を撮ってしまうタイプ。独自の視点とか印象的な写真っていうのは一部を切り取る写真から生まれるものだと思うのでここだけは本当に改善していかなければいけない。
というのも私はとにかく記録写真を撮りたがる傾向があるので中望遠を積極的につけていきたいところなのだが広角で撮り逃す被写体を考えると頭が痛い。それでもズームレンズをできるだけ抑えていきたい…単焦点で勝負だ
雑多にしたい
今までの記事では雑多な写真はイカンみたいなことを言っていたがむしろ最近は雑多にしたい。雑多で終わるのではなく雑多なのに写真全体がまとまっている写真が撮りたい。スッキリとした写真ばかり撮りすぎて面白みが感じられなくなってきている最近の写真事情から生まれた感情だが、雑多(被写体が多い)な写真をまとまっているように演出するコツは…わからない。そこを掴むのが今のところの課題だろうか
シルエットを
定番中の定番だがシルエットをしっかりと写していきたい。周りが暗くなっても明るい写真を撮るんじゃなくて暗くなったんだから暗い写真を撮れよとそういう方向でいきたい
輪郭感のあるボケを
ただ滅茶苦茶ぼかした写真を撮るんじゃなくて被写体をクッキリと浮かび上がらせるような輪郭感のあるボケ写真を撮っていきたい。というのも私自身がぼかした写真をそんなに撮らないので本能的に目が覚めるようなボケ写真を撮ってみたいのだ
風景を遠景で
最近気が付きました。私は素晴らしい風景を見たときに近くに寄るのではなく遠くで見ていたいタイプなのだと
遠くで見る風景はその場の雰囲気こそ感じられないものの雄大でその街を一目に収めることのできる遠景の方が私好みなので非常に疲れるかもしれないが街を一望できるスポットを探しまくって写真を撮っていこうと思う
やめたい構図
平面的な構図
こないだまで猿のように好んでこの構図ばかりを撮っていましたが最近になってのっぺりとした印象の薄く動きのない写真になりやすいということに気が付きました。私はアイデアというものに疎いのでこんだけ注意を払っても似たような写真を多く撮ることになると思うのですが、できるだけ写真に動きというか立体的な空間を与えて魅力的にしないとなと
人をドアップ
これも滅茶苦茶撮っている写真。人が写真の全体を占めるような写真ははっきりと言って魅力に薄いしよくわからない写真だなと最近になって気が付いた。なぜ自分がポートレート写真に全く興味を持てないのかと考えてみたところ、人だけが主題として存在してはいけないという自分ルールがあるからだと思いました。それは花や木も同じで、人という被写体は非常に魅力的だが写真を構成する1要素に過ぎないというのが自分の中で下した結論かなと。だから人「だけ」がその写真を構成する要素ではいけない
人を撮るのであれば副題としての存在か主題を人を含めて2つはなければ自分の中で満足が得られないことを理解した
人に寄りすぎない遠すぎない。人間関係も写真も絶妙な距離感が必要なのかもしれない
建造物を見上げる
蛇足ですがデカい被写体は遠くから撮るに限る。神社仏閣の社殿もそうなのですが近くに寄ると屋根部分が横に広がっていく感じ嫌いだなと
目指す現像
白をより白く
これは現像を考える上で永遠の課題。私の現像はとにかく白が基準。少しでも色被りしていれば白へ近づける調整をして白に白みが足らなければとにかく白へ。私の写真はよく暗い印象を持たれますが自分の中では白を意識してます…はい
まぁ良い光を取り込まないことには白も始まらないので撮影時が何より大切なのは変わりない
緑を豊かに独特に
赤・青・緑の三色を良い色味にすれば他も完璧になるという持論を持つ私ですがその中でも一番色味の調整が難しいのが緑
濃すぎると幼稚に写るし彩度が低すぎると写真がきつい印象になるしで本当に難しい。なので自分の写真の中で良い色味になった緑を貼って緑の方向性を固めていきたい。ちなみに理想は渋く深く
豊かに
濃く
自然に
渋く深く
光と青
丁度良い現像が地味に難しい昼下がりですが青と光のバランスがちょうどいいと白がピカッ!となる。自分でも何を言っているのかわからないがこれは艶というべきかなんというべきか。現像ばっかしているとたまにくるピタッとハマるあの感じ
自然に渋く
理想とする現像の一つに渋い現像というものがあり、全体的に彩度低めだと局所的に色味に特徴がある現像
どちらかというとニュートラルという表現が近そうだがこの色味を出すのが個人的に難しい。最近は自分の子供じみた現像に飽き飽きしているのでどうにかして渋い現像に持っていきたい
透明感
それでも最後に求められるのは透明感。どちらかというとベタッとした現像が多い私の写真で透明感を出すのは非常に難しいが濃い色味で透明感を出せればそれはもう最高なのではないだろうか
ポイントとなるのはやはり光だが、どれほどハイライトがあればいいのか良いバランスを考えて現像していかなきゃなと
さいごに
とりあえず今考えられるのはこれぐらい
とにかく自分にはアイデアが足りないし現像技術も正直毛が生えた程度だ。どうにかこうにか自分で考えていかなければいかないしとにかく撮らなければならない
撮らねば。