邪悪な人々と青すぎる街、シェフシャウエン|Euro6300Miles


目をこするほど眠い朝、ここはアルヘシラス。まだスペインの港町。ここからフェリーに乗ってモロッコの港町タンジェへ。そこから青い街、シェフシャウエンを目指す

まだヨーロッパ以外は殆ど旅をしたことがない私。少しだけ怖い…けれどワクワクしている自分もいる。ここからはモロッコを駆け抜けてこの旅も終わる。あと少しだけの逃避行だ

モロッコへ

朝早くからフェリーに乗り込む。アルヘシラスの街はスペインなのにすでにモロッコの雰囲気が漂っていた。いくつかのフェリー会社があって適当なやつに乗り込む。パスポートを提示しての国境越えなんていつぶりかな

座席にガムのついた蒸し暑いバスに揺られてモロッコの険しい道を越えていく。もうこの汚さでヨーロッパから離れたんだなと実感してきた

もう何もかもが違う。完全な別世界だ。剥き出しのパン、ほっつき歩く野犬、汚れた街並み。ああこういうの求めてきたんだぁと少し興奮してくる。でもね、はじめに書くとモロッコは地獄でしたよ

青い街は確かに美しい。だけどモロッコ人の多くが邪悪そのものだった。特に小さなガキが最悪。まともなやつが一人もいないほどクソ野郎ばっかで確かに世界三大うざい国と言われるだけはあるなと実感した。個人的にもう二度と行きたくない国にランクインした

でもこんな美しい街並みが多くあるのでエキゾチックな気持ちは捨てきれない。そして邪悪な人が多いモロッコだけどもその反対に親切な多い人もかなり多いのがモロッコだった。中間がいなくて両極端になっているような街だった。私がイタリアのミラノでルームメイトだった親切な若者もモロッコ人だったしハーブティーでもてなししてくれたりしたのもモロッコ人だった

まるで夢の中を彷徨っているような感覚。自分はどこを歩いているのか、わからなくなるような時間の流れ。こうしてまた1つ、テレビで見てきたあるかもしれない街があった街へと変わった

道に迷い込んでこっちをチラッと見てきた猫についていったら猫ちゃんの宴会場だった。なんかARIAみたいでしょ?

やっぱりモロッコ人もそういう人がいると知っているのか話しかけられてビクッと警戒態勢に入った私に「この上にいい撮影スポットがあるんだ。安心して、本当だよ」と言ってくれた人もいたので人種って関係ないんだなと

モロッコ人の邪悪さに触れて心が乱れた私を晴らしてくれたのはモロッコ人の親切さと照らしてくれた夕日だった。まぁこれから他の街でこれ以上の邪悪に触れてもう二度とモロッコには来ないと誓うことになるのだけど大体の国ってそういうものだよね

私もまだまだ旅の経験が足りない。このモロッコの旅で何か得るものがあると嬉しい

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