写真と映像の隙間|寫眞閑談


理想の現像をいつも考えています
写真の基調が明るかったり暗かったり白だったり黒だったり彩度が高かったり低かったり

ここ2年ぐらいはずっと自分の中の理想を追い求めて未だに全然そこへ至れていませんが何となく感じていることがあります
言語化は難しくもありますができる限り備忘録として書いていこうかと思います

理想の現像

結論から言うと私の理想の現像は写真と映像の狭間にあるような現像であることに最近気付きました

個人的な考えですが私は[写真ー映像ーCG]というような加工のレベルがあると感じています
「写真」というのはそのまんま写真だなと認識できるすっきりとしたもの
「映像」は映画のワンシーンを切り出したような現像
「CG」は加工しすぎてもはや写真ではなくなっているもの
大雑把な目安としてそんな感じに現像のレベルが分かれているのではないかと

そして私の写真はまだまだ写真寄りだということ
見てすぐに写真だと認識できてしまうような写真ではなく、美しくそして深く一瞬写真と認識しないような映像寄りの写真にしていきたい

勿論写真らしい写真にも理想の現像がありますがそれは富士フィルムの色味ではなくライカの色味だったのでこれはいずれ考えましょう
写真をいじる以上、私の理想は映像寄りの写真にあるということを意識しなければなりません

 

映像への道

青の色味

最近は色被りを気にした結果、赤、つまりは暖色寄りの現像が増えた私

ですが最近気付いたのですが寒色系の色味がある方が冷たくシックな雰囲気を出せるので映像寄りになるんですよね
現像をしているといつも思うのですが青と緑の色味調整が本当に難しい。赤は比較的何とかなるのだけどどちらの色味も強す過ぎると写真全体がくどくなる

私は黒を基調とするより比較的明るめな白を基調とした写真にしたいと思っています
そして白をより白く見せるには青の彩度をある程度低くしなければなりません。青を生かさず殺さず
課題はここにあると思います

フェードの上限

現像を語る上で重要になるのがフェードの濃さ

フェードとは簡単に言うと影のようなモヤのこと。この上げ下げで写真の印象が全く変わる。上げ過ぎればくどいが上手くバランスをとると影が滑らかになり映画のようなグラデーションにもすることができる

このバランスがまだ自分の中では定まっていないのでチグハグな写真が生まれてしまっている現状
トーンカーブとにらめっこしながら理想のバランスを探る必要がありそう

明か暗か

写真全体の基調を明るくするか暗くするか

私の写真は殆どの人に暗いと言われていますが自分としては明るい基調を心がけています。正確に言うならば暗いときは暗く、明るいときは明るく。そして明るいときでも暗いときのような色の重みを。

透明感は明るさから生まれるものだと勝手に考えているので色の深みと明るさの調整が急務
そうなるとプリセット自体を大きく変える必要がありそうです

さいごに

取り留めもない話ですが写真をいじる以上、撮って出しとは違う自分だけの演出を作る必要があります

現時点での自分の答えは写真と映像の真ん中の現像ということで決まりましたのであとは調整するのみ
そこからの調整が一番難しいのですが…避けては通れません。写真を本気で考えるのであれば

 

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