カトリック信仰の聖地、巡礼地アッシジを歩く|Euro6300Miles


他の場所では見ることのできない場所。古くから聖なる地として存在し今なお変わらず巡礼者の信仰に火を灯し続ける場所。そんな美しい街であるアッシジをイタリア旅における中間点にしていた

シチリアからローマ。そしてオルビエートを経て、正に巡礼のようにイタリアを巡っていた私はついにカトリックの聖地であり総本山とも言えるアッシジへと至った。日本で言うなら高野山のような位置づけなのではないかと勝手に考えていたがその考えにあまり誤りはなさそうだ

アッシジへはTrenitaliaを利用して訪れた。とはいえ駅からアッシジの旧市街へは一本道ではあるものの少し距離が離れている。その一本道にはマックもあったりなんかして現代的な面も見受けられるのだがとにかく景色がいいので歩いていくとした

歩いて見えてくるのがアッシジの街並み。イタリアに素晴らしい街は数あれどここまでの街は指折りだろう。幸いにも今回泊まるホテルは旧市街の中にある。贅沢な街を歩いていこう

聖フランチェスコが生まれた聖地は今や観光地であり聖地だ。高台まではバスもあるが歩いていった方が面白いだろう

世界遺産にも登録されているフランチェスコ聖堂。観光地としても有名だが今現在もカトリックの巡礼者が多く訪れる正真正銘の聖地だ

上からアッシジの街を望む。アッシジの街も美しいが地平線まで続く平原が望郷の思いを刺激してくる。この景色を見るためだけにアッシジに訪れる価値は十二分にある

アッシジの市内を一通り見終えた私は美しい草原を歩いてみることにした。旅を開始して少し経っていたし日々撮り歩き撮り歩きで心の余裕が減ってきていたので気晴らしをしたい気分だった

黄金色に照らされたアッシジは美しすぎて歩いているだけで満たされる風景だったのを今でもよく覚えている。ここを歩いているときだけは自分の現状もこれからも考えずに済む。そんな気分だった

ここで出会ったこちらの夫婦とは奇遇なことに他の都市でも二回も会うことになる。そしてその度写真を撮りあっては別れた。最初はGoodbyeだったのが最後はSee you Againに変わっていた。袖振り合うも他生の縁ということだろうか旅の面白いところだ

今日もアッシジの陽は落ちていく。夕日の中歩いた私は非常に満たされていた。明日もまた長い旅は続いていくがどこまでも行けるような気がした

 

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