GFXはオールドレンズの活用の場である、と同時にMFだけではなくAFレンズでも同じことが言えるかもしれません
AFレンズであれば純正を使えばいいじゃないかという話にもなるとは思うのですが言うは易し買うは難し。値段的な問題、重さの問題、使い回しの問題…などなど多岐に渡るのでそう言った方々に向けて良い選択肢の一つをご提示させていただければと思います
その選択肢とはFringer、AFマウントアダプターの存在です
GFX / Fringer
多種多様なマウントアダプターがありますが私が今回選択したのがFringerという電子マウントアダプターです。新品だと7万円ほど中古だと5万円ほどの金額帯になります。マウントアダプターとしては高価ですが純正レンズを買うことを考えればかなり安上がりな選択肢だとわかります
そして私が選択したのがCanonのEFマウントをGFXに装着する方であり、NikonのFマウントでも良かったのですがFマウントの方は何故か三脚座がついておりデザイン的に受け入れられなかったのでEFマウントを選択することとなりました
Fringerと合わせて購入したのがSIGMAの有名なカミソリマクロ70mm F2.8とTamronの超広角レンズ17-35mm F2.8-4でした
Fringer FR-EFTG1
GFX100シリーズの位相差AF、瞳AF、ボディ/レンズ内手ぶれ補正、絞りリング、Exifデータなどに対応。良い点については上記要素に対応していることで小型軽量なのでつけていても違和感が全くないこととAFもかなりしっかりしていることが多く、補正についても電子接点があるので現像ソフトで各種メーカーのレンズ補正を適用できるのでそこまで不便さはないです
不満点としては絞りリングのクリック感がかなり軽い感じなのでレンズについているような絞り感覚で使うと違和感が拭いきれないというかかなり大幅にF値が変わってしまうかと思います。他にもAF-Cの信頼性がなくてほぼAF-S専用だったりアップデートがよくわからない端子のコネクタを接続しければならない点だったりとありますがそこまで大きな問題ではないかなと思います
SIGMA 70mm F2.8 Macro
GFXのレンズで寄れないという問題があったためそこで選んだのがSIGMAのカミソリマクロでした。中古で4万円ほどで購入できるというコスパからは考えられない写りの良さが魅力で、ラージフォーマットとフルサイズというセンサーサイズの違いがありながらもその差を全く感じさせない、つまりはケラレが全くないということを実現しています
唯一の懸念点がやはりAF対応とはいえ数センチの距離に近づくような近距離での撮影だとAFはほぼ合わないと言っても差し支えないです。特に遠距離→近距離になるような大きな距離変化だと諦めた方が良さそうです。まぁ近距離はみんなMFで調整するでしょうし大きな支障はないでしょう
TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di OSD Model A037
タムロンの低価格帯超広角ズームレンズですがなんとGFXでも使用することができます、がただし勿論条件付きではあります。その条件とはケラレであり、17-19mmまではどうやってもケラレてしまうので後に補正してクロップするなどの後処理がないとそのままでは使用できないでしょう
逆にいえば20mm以降はケラレなく使用できますし補正ソフトでレンズプロファイルを適用してしまえば歪みも多少緩和されますし十分に使用できるといえます。勿論GF23mmのような中判の写りというわけではないので比較的超広角の使用機会が少ない人にはおすすめできます。中古3万円ですしね
逆に少し値段を出してもいいということであれTamron 17-28mm F2.8という選択肢もあるので選択肢の幅はより広いと言えるかもしれません
Examples
SIGMA 70mm F2.8 Macro
フルサイズにおいてはそのカリカリさが代名詞となっているこのレンズですがGFXにおいてはセンサーサイズの違いもありそのカリカリさは目を潜め、逆に丁度いい塩梅に収まっています。使っている感覚としては本当に純正を使っているような気持ちで写りも素直でしっかりとした硬さを保っているのでGFXにおけるフルサイズレンズはまずこれかもしれません
TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di OSD Model A037
正直こんなに安くてこんなに小さなレンズがGFXで使えるわけがないと思っていましたがいい意味で裏切られました。勿論そのままで使う、というのは勿体無いというかより良い絵にできるので後処理をちゃんとやり切れる人にこそ勧めたいレンズになっています
面白いことに広角側で使うときは多少考えなければいけないレンズですがテレ側の35mmなどで使う場合は特に気にすることなくスナップ的に使うことができるのが面白いところかもしれません。ちなみにJPEGにプロファイルを適用すると28-70mmの補正が適用されます。なんでだろうね
最良のレンズとは。
メインでもサブでも。多くの選択肢があるのがGFXの面白いとことろでもありますし懐の深さでもあります。今回私が選んだのがSIGMAとTamronという二つでしたがまだCanonのレンズも選べますしそれこそSIGMA Artレンズだって選択することができます
写りと面白さ、その裏にある経済面という現実的な面にも救世主となるかもしれません。まぁ中古レンズ買う余裕すら僕にはないんですけどね