白き街オストゥーニで白い時間を|Euro6300Miles


シチリアを後にした私は夜行バスに揺られながらイタリア南部を流れていた

夜行バスが目指す先はイタリア南部主要都市バーリ。しかし私が目指すのは白き街として知られるオストゥーニだった。バーリから電車で揺られて1時間ほどで到着できる街であるがそこまで広く知られている街ではない。世界に白い街は数あれどオストゥーニは一味違う何かがある。歴史なのか作られたわざとらしい白さではないとも言うべきか

上手くは言えないがこの街へ行った記憶を思い出すと白く懐かしい風景が浮かび上がる

白き街へ

オストゥーニの中心街へはTreitaliaの駅前からバスが出ているので駅前のバーで乗車券を買って出発だ。この街も例に漏れず高台にあるので徒歩はやめておいた方が良い。ぶらり揺られながら適当に広場周辺で降りるのが一番良いと思う

殺菌効果を期待してのこの白い街並みだが今やそれが街の文化そのものとなっている。ヨーロッパの乾いた光が白き壁と混ざり合っていくこの風景はイタリアに来たのだとハッキリと認識させてくれる

街は入り組んだ迷路のようになっていながらその合間にお店や住宅が立ち並び、緩やかな坂を観光用のミニ車が走っている。そこまで大きな街ではないのだがつい歩いてしまう

迷子になる幸せはクロアチアのロビニで感じていたがまさかイタリアでも感じることになるとは。日本人が考えるイタリア人らしさを感じるのが南イタリアでナポリなどの大都市ともまた違う穏やかさがあるこの街はとても癒される

あの先に何があるのだろうという気持ちのせいで予定よりも随分時間がかかってしまった。それでも全然後悔はしていないしもっと撮り歩きたい気持ちの方が強かった。なにせ南イタリアは魅力がある街が多すぎる。

正直名残惜しさを感じながらも次の街のためにこのオストゥーニを後にしなければならない。その次なる街はあの洞窟都市マテーラ。ずっと行きたいと憧れ、写真と映像の上でしか知らないあの風景を目の前にすることができる。再びバーリへ戻り、鉄道に揺られなければいけないが苦にはならない。この旅の山場の1つへいざゆかん